2013年7月9日
今回のお客様は、清々しい新緑の中、美しい日本庭園で催されたお茶会にご出席のG様です。
この度は素敵なお写真をお送り頂きましたので、ご紹介させて頂きます^^v
お着物は「青藤色 角通し」文様江戸小紋、単衣でお仕立しています。
さて、この美しい日本庭園は一体全体いづこの庭園なのでしょうか!?
あそこかしら?ここかしら?色々と思い浮かべて頂きましたか^^?
それが、実はここ・・・海の向こうカナダ、バンクーバーなんです!!
お客様のG様は、バンクーバーご在住。
海の向こうでもお着物を愛されてお茶も親しまれる大和撫子です^^
そのバンクーバーに「ブリティッシュ・コロンビア州立大学(University of British Columbia)」という大きな大学があり、そのキャンパスの中に「新渡戸ガーデン」と言う日本庭園があるそうなのです。
※新渡戸ガーデンは、あの『武士道』の著者、かつて5千円札にも登場した「新渡戸稲造」記念庭園です。
そこでG様、先日の日曜日に、庭園内のお茶室で催されたお茶会へご出席なさったというわけです。
え~!カナダ、バンクーバー、で日本庭園、お茶室・・・!?
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが・・・そうなのです。
しかも、この日は7月最初の日曜日。
日本では梅雨が明けて猛暑の日曜日となりましたが、ここバンクーバーでは24度の清々しいお天気。
なんとも羨ましい気候ですが、なので、単衣のお着物がちょうど良い素敵な日でした。
お着物は「青藤色、角通し文様江戸小紋」
白目を美しく仕上げるために裏は染めていません。
緑豊かな庭園の中にこの「青藤色」が優しく映えて、美しいG様の笑顔がとても素敵なお写真です。
実は5月の終わりにG様ご夫妻がご来日されました。
お着物は当店のウェブサイトにてお決め頂いておりましので、帯あわせをどうしよう^^?とのご相談でした。
お茶席と言ってもバンクーバー!なんでもあり^^ではあるけれど・・・せっかくだから何か物語性のある帯が欲しいです^^そんなご希望を承っておりましたところ、ちょうど店内にて手描き友禅作家「石井彩子」さんの展示会開催時でした。そこで、お選び頂いたのこちらの帯です。
正倉院宝物の能衣装のデザインを石井さん風にアレンジしたデザイン“野に遊ぶ”
古くからの技法「まのり」による「糸目友禅」で描いた世界は、どことなく幻想的で風合い豊かな景色です。
「鹿」は正倉院宝物の中ではとてもたくさん登場する動物で、古くは神様のお使いとして大切にされました。
こちらの染め帯では、男の子の鹿が女の子を追いかける可愛らしい情景を描いています^^
実はG様ご夫妻。とっても仲睦まじくて、ご主人様は惚れ惚れするような素敵な紳士です。
奥様のお買いものを、「うん、うん^^」と静かに笑顔で見守られて、時おり「こっちがイイよ」なんて~キャ~っ!!な旦那様なのです。ですので、こちらの帯をお選び下さった時には、まるでお二人がモデルのように思えてなりませんでした^^
えっ!?ご夫妻のお写真ですか・・・^^;
実はちゃんと以前にご紹介しているのですよっ!! ほら素敵なんですから、もう~*^^*
→http://somesan.exblog.jp/20350220/
そして最後に、この日のお伴の「匂い袋」はG様お手製です。
遠い異国の地でも、こうして日本の伝統文化を大切になさる暮らしはとても素晴らしくて、お二人の日々はきっと穏やかで素敵な毎日なんだろうなと想像いたします^^
日本では7月に入ってすぐからの猛暑や熱帯夜に悲鳴をあげそうな日々でございます。
きっとこの夏は、日本よりもバンクバーの方がお着物には適した気候かと思います。
どうぞ、夏の間も、お茶会にパーティ、ご主人様との観劇やお食事会にと、いっぱいお楽しみ下さいませ。
そして、カナダの皆さまに、素敵な日本文化をどんどんお披露目してください。
G様、この度は誠にありがとうございました。
どうかお体にお気をつけて、今年も、思い出に残る楽しい夏の日々をお過ごしくださいますよう。
ぜひまた、ご来日の機会にお目にかかれますのを楽しみにお待ち申し上げております。
ありがとうございました!!
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