2019年4月20日
日差しがどんどん明るくなって風は初夏の香りがしてまいりました。もうすぐ新緑の季節がはじまる、そう思うと気持ちも日に日に明るくなりますね。
そんな休日のお出かけには、お気に入りの紬のお着物が心地よい。
本日は素敵な紬コーディネートをご披露下さいましたお客様をご紹介させて頂きます。
伊那紬×くずし織八寸帯
伊那紬は信州の伊那で手織りされる紬織物です。タテ糸に真綿を絡ませた糸で織り上げるので、ほっこりとした真綿感が心地よく、一点一点のポップなデザインが人気の織物です。
こっくりとした墨色の草木染めの色合いに、横段に絣の入ったデザインをとてもお気に召して下さいました。
お客様のM様は、織のお着物が大好きなお着物通さんでいらっしゃいます。こちらのお着物は寒い季節の「草木染め紬展」にてお見そめ下さいました。
粋でシックな濃いめのお色がお好みのM様、ご自分らしい清々しいコーディネートを拝見する度に、間違いない!と心躍る気分でございますが、こちらもご試着なさいました際に、まさにM様のためのお着物だっと確信したほどでした。
さらにはアクセントとなる帯の組み合わせもいつもとっても素敵です。
この日は、紬の産地近江の「秦荘(はたしょう)」で織られた「くずし織」の気軽な八寸帯をコーディネート下さいました。
くずし織とは、タテヨコともに濃さの違う糸を交互に織り込み「網代模様」のようになる織り方のことですが、シンプルな帯なのに、その風合いのある織り方で、奥行きのある豊かなデザインが紬コーディネートにとても良く馴染みます。
何しろこのモスグリーンのお色のチョイスにも、お着物通さんならではの美学を感じますね。
そしてM様はいつも長襦袢までお洒落にコーディネート下さいます。お着物のお袖から覗く長襦袢、紬コーデならではの楽しみが見え隠れするのもワクワクいたします。
お客様のM様はお着物歴はとても長くて、当店へいらして下さるようになってもう10年近くになります。長い間一貫してお好みが明確で、そしてまただからこそ、いつもとても気持ちよさそうにお召しになられています。貴重な休日にお好きなものに包まれる時をとても大事にして丁寧にお過ごしになられ、そして時折そんなお話を伺ったり拝見できたりする私にも、充実した幸せ時間をお裾分け頂いています。
こうして素敵なコーディネートをご紹介いたしますと、あー良いな~でも自分ではどうすれば良いかわからないし・・・なんてお悩みのお声をお聞きしたりいたします。
でもね、そんな難しいことではなくて、私これ好き!がはじめの一歩なのでございます。お着物ライフは「好き」を身にまとうことが楽しみのはじまりですから。
もちろん、雑誌やサイトで見たコーデが素敵だな真似したいな、そんなことでも良いのです。そうこうしているうちに、ご自身が選ぶものが不思議なことにご自身に一番良くお似合いになり、そして自分流の選択眼が養われて、もっともっと心満たされる幸せを感じられるようになるのです(*^^)v
お着付けだってそう、好きからはじまる第一歩!春が進み気持ちの良い空気のこの時期には、そんな好きに包まれて、どうぞお出かけ下さいませ。きっと、街行く人にも褒められる充実した一日になることと思います。
M様、いつも素晴らしいコーディネートをご紹介下さり誠にありがとうございます。移り行く季節とともに、素敵な時間をお過ごし下さいますように。またどうぞお目にかかれますのをいつも楽しみにしております。
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
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