2018年8月31日
おぼろげながらやっと出口が見えそうな暑い暑い夏の終わりでございます。今年はなかなかお着物を着て出かける勇気がありませんでした。そんな方も多かったことと思いますが、8月の終わり、この夏デビューの素敵な装いのお客様をお迎えいたしました。
暑かった今年の夏に想いを馳せて、どうぞ素敵な着姿をご覧くださいませ(*^^*)
秦荘上布×大麻に型絵染め名古屋帯
「秦荘上布」は、古くから滋賀県湖東地区の伝統的工芸品、600年の伝統を誇る近江上布のうち、滋賀県愛荘町愛知川(旧町名:秦荘町)にて生産されている、ちぢみ織物です。伝統的な手機、手もみの技術を用いて織り上げられた、絣の風合いも愛おしい、何とも肌ざわりの良い盛夏のお着物です。
「秦荘上布」は、その肌ざわりと素朴な絣柄の可愛らしさに魅せらて、当店ではこの夏はじめてご紹介をさせて頂きました。
お客様のM様はホントは、今回コーディネート頂いているこちらの帯「型絵染作家・澤田麻衣子」さんの描いた大麻の名古屋帯を見にいらして下さったのですが、なんと、素敵な情緒たっぷりの秦荘上布の絣柄を大変にお気に召して下さり、いやなんたってとってもお似合いになってしまわれたわけで、しかも💦気温40度にも届こうという酷暑の中、この滑らかな麻の風合いにググンとお気持ちを寄せて下さりお求め下さいましたのです(*^^*)
コーディネート頂いている、その大麻の型絵染めの帯はこちら。
M様のご要望で、タレを無地でお仕立てをしております。
柄の立つお着物に、柄柄の帯ではどうかしら・・・?とりあえず、コレはこれ、ソレはそれよね(^^;なんてことでございましたが、なんと合わせてみると、なかなかに通で素敵で可愛らしいコーディネートになりました!お色味のトーンに統一感があり、麻×麻の情緒のある風合いがとても心地よいです。
ほっこりと、ほわんと体を包み込む麻着物の素朴な味わいのあるシルエットに、懐かしさとモダンなセンスのある絣柄の秦荘上布。
いつものM様は粋で通好みのカッコイイ装いがお好みで、このコーディネートとは別に、こちらの秦荘上布には濃紺色のからむし八寸帯などもコーディネートされてお楽しみ頂いたとのこと。なるほど、きっとこのお着物に紺色の麻帯はパーフェクトなコーデかなと思います。
でも、思い切ってご披露下さいましたこちらのコーディネートも、またひと味違い、夏らしい雰囲気のあるコーディネートでございます。優しい可愛らしさも感じさせてくれて・・・あっそうそう、この日電車の中で見知らぬご婦人にお声をかけられたとのことでございます。「あらぁ~素敵ね♪」って!うふっ(^_-)-☆
思えばM様が初めて当店を訪ねて下さったのは、もうかれこれ8年前のことでございます。
長いお付き合いを下さいますお客様も多くいて下さり、そんな長い歳月の中では、お一人お一人の人生にも色んな変化があったりされます。それでも変わらず訪ねて下さり、お親しくして下さることには、何とももう御礼のしようのない感謝の気持ちでいっぱいです。
M様は、日ごろは月曜日から金曜日までお仕事、お休みの日にはこうしてお着物をお召し下さりお友だちに会われたり趣味を楽しまれたり、街にお出かけされたりして下さいます。一日一日を丁寧にしなやかに心を律してお過ごしになられるM様のお姿を、憧れの日本女性のお手本のように思い、時になんだか頼りない店主であることを恥ずかしくも思いつつ、それでもお心を寄せて下さることに、お店をやっていて良かったなとつくづく思います。
夏の終わり、なんだかセンチになっておりますが、いよいよ新しい爽やかな季節がはじまりますね(*^^*)
色んなことがあった夏、なかった夏、皆さまの夏はいかがでしたでしょう?夏の思い出のお片付が済みましたら、どうぞ新しい秋に会いにいらっしゃいませんか?
M様この度は誠にありがとうございます。彩りの季節にもまたお目にかかれますのを楽しみにしております。
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
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