2018年5月31日
お空がグレー色になる雨の季節が近づいてまいりましたが、本日はとっても清々しいお客様をお迎えいたしました。
単衣の季節をより爽やかにお過ごし頂ける、素敵な江戸小紋の装いです。
つゆ草色江戸小紋「大小島津」文様
江戸小紋職人「廣瀬雄一」作
つゆ草色、なんて名前をつけていますが、何しろ身にまとうと気持ちまで明るく華やぐ空色です。
鮫柄の中に大小あられがパラパラとバラまかれている「大小島津」、まるで水しぶきを浴びたような清々しい文様です。裃柄ですので帯あわせ次第で、セミフォーマルシーンやお茶席にもお召し頂くことのできる、江戸小紋ならではの文様です。
新進気鋭の江戸小紋職人「廣瀬雄一」さんに染めて頂きました。明るい清々しい色は廣瀬さんのお得意の色合わせです。
こちらの江戸小紋は「天の川」という、夏ひとえの素材に染めて頂いています。この素材は絽ではありませんが、主に夏用にと織られた生地です。しかし絽のお着物のように見た目から真夏専用の素材感ではないために、夏日の増える5月からお召しになる方も多くいらっしゃいます。肌触りが抜群で、はんなりとした透け感と柔らかな素材感、汗ばむ季節に嬉しい軽さもありがたい素敵な生地です。
お客様のC様は30代、お着物はじめのお客様です。お母様のお着物を着たいな!そんなお気持ちからお着付けを習われて、あっという間にこんなにきれいにお召しになられます。そして茶道も嗜まれるようになりました。でも、単衣の着物がないのです。あっ!夏の着物も麻しかないし・・。そんなC様のお悩み解決に、夏とひとえ、一枚でずっと美味しい、この「天の川」素材にお目をつけて下さったのです。
春先に夏の着物を「天の川」に染めたいです!そんなご希望でご来店下さったのですが、あれやこれや色んな色柄をご検討頂いて、こちらの作品がとても良くお似合いになりました。パーソナルカラーがサマーさんだというC様には、ピッタリのお色でした。
そして5月の下旬、夏日となる週末に早速お召しになって下さいました。
あれ?上と下の画像、帯が違いますね、そうなんです。5月の下旬の土曜日、夏のお仕度あれこれに2週続けて足を運んで下さいました。ありがとうございます。
江戸小紋の嬉しいところは、色んな帯をコーディネート頂けるところです。5月中旬には織の名古屋帯、下旬には型染の名古屋帯で!週末お着物ライフを楽しんで頂いています。
土曜日の朝いちばんにこのお着付け!もう完璧ですね(*^^*)
お着物をはじめられるきっかけに、お母様の着物がお家にいっぱいあることに気づき、これは着てあげないといけないワ!そんな優しい気持ちで始められる方もとても多くいらっしゃいます。でも、時代の移り変わりや、ご自身のお好みなどもあり、そのままのコーディネートでは着られないよ・・そんなお悩みも多くお聞きいたします。
でも、江戸小紋はとても嬉しいことに、どんな帯でもあわせることができるのです。C様の織の帯はお母様のもの、下の画像の帯はご自身でお求めになられたもの。織の帯でお茶のお稽古に、染めの帯でお友だちとのお食事会に、そんなコーディネートを考えるのもワクワクいたします。
C様は平日は朝早くから夜遅くまでお仕事に没頭され、週末お着物ライフをお楽しみになられています。そして、奥様でもいらっしゃるのですよ(*^^*)
私たちが日々をイキイキと過ごしていくためには、色んな自分を楽しむことも大事なことでございますね。“週末お着物ライフ”は、身も心も、なんだかふわっとした解放感と、ワクワクするウフフ感を味わえてちょっとイイ感じ‼きっと素敵な時間をお過ごし頂けることと思います。夏だから、なんておっしゃらず、どうぞ皆さまも、いつもと違う時間をつくって、移り行く美しい季節を楽しんでお過ごし下さいますように。
C様、この度は誠にありがとうございます。真夏の素敵な装いのC様にも、またお目にかかれますのを楽しみにお待ちしております。
※「大小島津」文様は、当店の「おあつらえ江戸小紋」ではご用意のない「小紋廣瀬」工房ならではの柄です。そのため、誠に申し訳ございませんが「お試し染め」は承ることができませんのでご了承下さいませ。
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
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