2018年5月9日
お外の緑が色鮮やかになる新緑の季節でございます。今年は寒暖差の激しい春でございましたが、そろりそろりと薄物の季節が近づいてまいります。
お天気の良い4月の休日に素敵なお客様をお迎えいたしました。
江戸小紋の新柄「よろけ木賊」文様をおあつらえ下さいましたM様です。
木賊(とくさ)は上に向かってヒュンヒュンと気持ちよく伸びる常緑のシダ植物です。
まっすぐの縞柄の木賊もございますが、こちらの木賊はよろけ縞のように描かれて、節の部分がドットのように見える、たおやかで清々しい文様です。
昨年に新柄としてご案内を始めた文様です。
いち早くお誂えをご注文下さいましたM様は、濃い縹色でご注文を下さいました。
粋なイメージの文様ですが、よろけ縞の柔らかなデザインは大変に心地が良くて美しい江戸小紋です。
濃い縹色(はなだいろ)はM様がとても好んで下さるお色でもあり、この日のコーディネートは、シルバー×縹色の見事なコントラストが大変素敵でございます。
コーディネートにお選び頂きました帯は、手描き友禅染め名古屋帯「小袖菊に疋田」です。
実は昨年はお誂えのお客様がとても多くいらっしゃいまして、染め上がりに長いお時間を頂戴しておりました。そのため、染め上がりをお待ち頂く間に入荷したこちらの帯に目を止めて下さり、この帯きっと今染めて頂いている江戸小紋にピッタリよね!ということで、なんと帯が先にお手元にお嫁入りすることになったのです。
そしてこの度やっと、着物と帯の出会いが果たされて、きっと帯も着物も喜んでくれていることと思います。
江戸小紋の色と、この小菊の縹色がバッチリの同色で、バランスといい色彩といい、申し分のない完成度の高いコーディネートに、気持ちがとろりんといたします(*^^*)
そして春、この日はシースルーの羽織をあわせてお出かけ下さいました。
とても軽い紋紗の素材に、スモーキーなお色をぼかし染めしたコート地です。透け感を楽しめるシースルーコートは、濃いめのお色の配色がとても美しいです。
こちらも昨年ご案内しておりましたのですが、M様のお着物コーデにバッチリのお色目ということで冬の間にお求め下さり、ようやくお外にお出かけが叶いました!
M様はシックなお色目を好んで下さいます。好みのお色目のトーンが統一されていてブレないところもとても素敵なのです。だから、お選び頂く着物や帯、小物に至るまで、コーディネートの調和感が大変に心地よく仕上がります。
お着物歴もとても長くていらっしゃるのですが、お召し下さってお出かけ下さるお姿を拝見する度に、思わずスゴイスゴイ素敵‼なんてドキドキしてしまいます。
お仕事のない休日にはお着物で美術館に行かれたり、お友達とお食事をされたり、色々とお稽古事も楽しまれたり、何気ない一日をお着物で過ごされることの多いM様です。そうそう今回のガラス細工の帯どめもお手製です(*^^*)
特別な日にエイヤーでお着物をお召しになる方も多くいらっしゃるかと思いますが、そんなに気負わなくても、どこに行くって特別感のあるお出かけでなくても、お着物に身を包み帯をキュンと締めてお出かけなさいませんか?
M様のお着物ライフは、「心地よく過ごす」という、簡単そうで難しいことをそれはそれはとてもさりげなく、たぶんきっと何も気負うことがないからこそ、本当に心地よく過ごされていることが、とにかくとてもとても素敵なのです(*^^*)
M様、いつも素敵な着姿をご披露下さり誠にありがとうございます。季節が移り変わる頃、また四季折々の心地のよいお着物姿にお目にかかれますのを楽しみにいたしております。
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
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