2023年2月25日
まもなく3月弥生、梅の花は満開を迎え、桃の開花もそろそろと、春が確実にやってきている気配を感じます。
こんな心地よい季節に、春の女神のように美しい素敵なお客様をお迎えしました。
春を装う、可憐で愛らしいコーディネートは
桜色の江戸小紋「フランス縞」
東京友禅岩間奨作「ひなかざり」染め名古屋帯
お客様がコートを脱いで着姿をご披露下さると、突然にふわ~と店内が春の魔法がかけられたように、甘い華やぎに包まれました🌸
なんて愛らしい、なんて美しいコーディネートなのでしょう!
まず、お着物は数年前にお誂え下さり、お気に召してご愛用頂いています江戸小紋「フランス縞」でございます。ゆるやかな曲線の集まりを描くフランス縞は、ふわりとカーブを描くフランス人形の髪のよう、とか、セーヌ川の豊かな流れのようであり、宇野千代さんが名付けた、または、人間国宝の型彫士児玉氏が名付けたと言われています。
このゆったりとした曲線が着物でありながら、まるでドレスを身にまとうような美しさを醸し出してくれます。
お客様は、ほんのりとした桜色がとても良くお似合いになられます。画像ではそのたおやかな曲線の柄がわからないのですが、裸眼では、ふんわりとしたやわらかな風合いを感じることができます。
そして、こちらの帯は、東京友禅作家「岩間奨」先生にオーダー制作を依頼してお作り下さった帯「雛飾り」です。
お雛祭りの頃は、寒さが緩みはじめて日差しが暖かさを運んできてくれる頃。はんなりとした桃色の風に健やかな春の訪れを祈る、優しい季節のデザインです。
お人形ではなくて、繊細な雛飾りが丁寧に描かれているところも、大変に素敵な帯です。
実は、お客様のY様がお茶を習い始めた矢先にコロナ渦となってしまい、なかなかお稽古ができない月日が続きました。でも、昨年からはようやく、着物を着てお稽古できる念願が叶い、お正月には初釜デビューも果たされました。これからは、四季折々のお稽古も楽しんで親しんでいかれることと思います。
そんなお茶席にも、そしてお仕事でのご挨拶周りの時にも、江戸小紋をとても重宝にお召し頂いています。これまでも、極鮫、行儀、フランス縞と色々お誂え下さり、お出かけシーンによって帯を変えて楽しんで下さっています。
お稽古はもちろん、季節のお集まりや気兼ねのないお出かけにも、うんとお洒落して晴れやかに楽しんで下さるご様子を、そっと見聞きさせて頂くことはとてもうれしい楽しみです。
この度は、すてきな春を運んできて下さり、誠にありがとうございます。
コーディネートもお着付けも毎回うっとりするY様でございます。ぜひまたいつも、お目にかかれますのを楽しみにお待ち申し上げております。
※フランス縞文様詳細➨https://someichie.com/edokomon-monyo/18915
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
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