2022年11月16日
秋が深まり、ほっこりとしたお召し物が恋しくなる季節となりました。
この度は、真綿の結城をお召し下さり、やさしい清々しさが大変素敵なお客様をお迎えいたしました。
「雨絣」の『本場結城ちぢみ』に、深い緑が気持ちの良いエキゾチックな「唐花文」の染め名古屋帯の装いです。
お着物は、シュワシュワとした肌触りが心地よい、結城のちぢみ織物です。
縞柄の「雨絣」結城ちぢみといえば、本場結城紬の歴史の中でも大変に古くから手掛けられた織物ですが、現在ではとても希少なものとなりました。
ところどころ途切れながらストンと落ちる、細やかな雨粒をタテ絣で表した「雨絣」。
撚りのかかった手紬糸ならではの情緒のある織物、明るいグレーを基調とした青みを感じる清々しい色合いに、とっても惚れこんで下さいました。
単衣でも十分に温かい真綿の紬ですので、秋冬でも単衣でお召しになる方も大変に多く、お客様のK様も、こちら単衣仕立てでおつくりしています。
帯は、濃い緑の色合いに、幻想的なペルシャ唐花の模様が斬新な染め名古屋帯。随分前にお求めくださったのですが、この帯を締めると周りの方にも褒めて頂けると、お気に召してご愛用下さっています。ありがとうございます。
ほっこりとした上質な結城ちぢみ、雨絣のしなやかで清々しいお着物に、インパクトのある帯が大変よく似合います。
お着付けはネットでお授業を受けられてマスターされました。日々はお忙しくお仕事されるK様ですが、お着物をお召しになる週末は、ご自分時間を上手に楽しんで下さっています。お茶を習われたり、ご趣味のコーラス会では美声を響かせたり、充実した日々がさりげなく滲み出て、さらりとしつつも奥深い、そしてホッと心の和むやさしさを感じる着姿です。
K様、この度は、とっておきの結城ちぢみをお召し下さり誠にありがとうございます。
このお着物は、どんな帯でも楽しめるし、それに、ずーーと先の先、おばあちゃまになっても着られるね!なんておっしゃって下さいましたが、本当にそう!これから続く長いお着物ライフの中でも、大事なお召しものとして、末永く愛して頂き、たくさんお袖を通してあげて下さいますように。
また、色んなコーディネートでお出かけ下さいませ。気持ち良くお着物に親しまれるK様に、お会いできますのを楽しみにお待ちしております。
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
お問い合わせはこちら