2022年10月27日
お出かけ日和な秋の週末、ご遠方から素敵なお客様をお迎えいたしました。
お召し下さいましたのは、お客様の初めてのおあつらえ、「江戸小紋」羊羹色・極型「大小あられ」文様でございます。
「大小あられ」の文様は、薩摩島津藩の定め柄でもあった文様で、江戸小紋五役の一つに数えられます。格のある文様ですが、小さな粒が舞う愛らしさが人気で、普段使いのお着物としてはもちろん、紋を入れて各種の式典やお茶席にもお召し頂けるお着物です。
また、大小あられの中でも、この「極型」は、あられの粒がとても細やかで、濃いお色に染めると、まるで粉雪のように幻想的なイメージが大変に素敵に染まります。
お客様のR様がおあつらえ下さいましたのは、かれこれ8年ほど前、最初にお選び下さったのがこの江戸小紋でした。それからお着物の道を深められて、今回はホテルでササっとお着付け下さり、この美しい着姿に!お着付けはもうプロ級となられたR様は、ご自身の心地よい着方をマスターされているのだな、とカメラ越しにも、しみじみと感動いたしました!
R様は何年かに一度のペースで、ご主人様と連れ立ってご上京を下さいます。ご上京頂けない時は、ご主人様からメールやお電話で「クリスマスプレゼントに帯揚げと帯締めを」とご注文頂いたこともありました(今回ご着用の帯揚げと帯締めです)。こんな風にご主人様が奥様のご趣味に当たり前のように寄り添って下さる、とても羨ましいお幸せなご夫婦です。
この日は、ホテルにチェックインされて、すぐにお着がえ下さり、お二人そろってお店を訪ねてくださいました!R様ご夫妻がお店にいらして下さると、店内がとたんに華やいで温かな空気に包まれます。
コーディネートの帯は、別の機会にお求め下さった「雪持ち竹」の染め名古屋帯です。可愛らしい色柄がお好みのR様ですが、実は「粋」がお好きでもあり、そのちょうど良いさじ加減が美しい帯であります。
江戸小紋には一つ紋(縫い紋)を入れさせて頂いています。この日はお店に来て下さることが目的のご上京とのことでございましたが、特別なことがなくてもこうして着姿をご披露下さることに、心より御礼申し上げます。
なんと、衣紋の抜き加減も、とても気持ちよさそうで、惚れ惚れします!
R様、この度は長旅の後にお着物にお着替え下さり、お訪ねて下さいまして誠にありがとうございます。「オリンピックの年には来ますね」なんておっしゃっておられましたが、ホントに再会を叶えて下さいましたこと、心より感謝申し上げます。
意外にもホテルには姿見がなかったり致しますので、お着物に着替えるのに苦労されるというお話も多くお聞きしています。でも、こんなにきれいにお召し頂けることに、写真を拝見して改めて感動しきりでございます。
実はR様は、大小あられの次に、極鮫のおあつらえも頂きました。そちらは、はんなりとした桜色でした。その艶やかな着姿を思い浮かべつつ、ぜひまた素敵なお二人にお会いできますのを楽しみにいたしております。
◆大小あられ文様のご案内➨https://someichie.com/edokomon-monyo/18920
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
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