2022年9月27日
今年は9月に入っても真夏日の日も多く、暑さの中に秋を迎えた9月中旬、いつも上手に穏やかなお着物ライフをお過ごし下さる、素敵なお客様をお迎えいたしました。
本日ご紹介する装いは、実はこれ、伊勢型紙で染めた浴衣です。いえ、浴衣と申しても、江戸小紋工房で染める浴衣は、綿の小紋と呼んで過言ではなく、なのでこんな風に暑さの収まらぬ秋口にもさらりと着こなして頂けます。
伊勢型紙の浴衣「竹に菊」(石塚久美子作)
栗山吉三郎型絵染め帯「しゃむら更紗」
のコーディネートです。
竹に菊など秋草の型を染めたデザインは、秋口にも風情たっぷりにお召し頂けます。秋と言っても暑くて汗をかきそうで、何を着れば良いかわからない、そんな時にとても重宝するお着物です。
江戸小紋の職人さんが伊勢型紙で染めた浴衣(着物)です。今年の夏前のご案内会の際に、このお色味をとてもお気に召しておあつらえ下さいました。
この日は、栗山吉三郎さんの型絵染めの帯とあわせてコーディネート!
柄がぶつかってしまうかしら?とご心配されていましたが、全然そんなことはございませんね。むしろ、無地の帯などにするよりも、大柄なデザインのこの帯が、繊細な着物の柄にとてもよく似合いました。お色味の系統が同じ雰囲気であることも、このコーデの完成度を高めてくれていると思います(*^^*)
お客様のM様は、少し前までは、子育て、お仕事、お茶と、お忙しいスケジュールをフル回転でこなしておられましたが、お仕事からも子育てからも解放されたこの頃は、好きな時に、好きな着物を着て、好きな場所にお出かけしちゃう、「好き」で「気持ち良い」お着物ライフをほんわかと楽しんで下さっています。
「この場所にはこの着物でいいですか?」なんてご心配されるお客様はとても多いのですが、決して考え過ぎてはいけない!のです。何しろご自分にとっての心地よさに勝るものはございません。そんな快適ライフを教えて下さるM様です。
近年では、単衣といわれる時期の気温は30度前後となることが多くなりました。こんな時代の9月には、夏物を夏物に見せないコーディネートの工夫ができると良いなと思います。だから、融通を効かせた、ご自分ルールで楽しんで頂いて大丈夫なのです!
季節の変わり目は体温調節が難しい時期でありますが、とはいえ、木々の色合いや咲く花たち、吹く風や虫の音色も移り変わる、情緒豊かな頃でもございます。そんな風情を味わいながらお過ごし頂けましたら嬉しいです。
M様、この度は素敵な装いをお披露目下さり誠にありがとうございます。またどうぞ、美術館帰りにも、お買いもの帰りにも、お気楽にお立ち寄りくださいませ。少し可愛らしくて、ほにょりと癒されて、ちょこっとカッコいい!そんなスタイルを愛して下さるM様の装いに、またお目にかかれますのをいつも楽しみにいたしております。
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。
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