2017年11月9日
袷のお着物がとっても心地よい季節になりました。夕方そろそろ肌寒いかな、なんて思い始める頃、素敵なお客様をお迎えいたしました。こっくりとしたお色、整然とした文様の江戸小紋は、これからの季節の街並みにもとてもよく似合います。
お着付け教室の帰り道、気楽にお寄り下さいましたK様です(*^-^*)
留紺色、行儀文様 江戸小紋
こちらの江戸小紋、生地はお客様のお持ち込みです。ずっとお家で眠っていた白生地、たっぷりとした生地で細かい地紋があるのですが染められるかしら?
お客様のK様が、とてもお着物好きになられて、お母様のお着物を色々と整理する中で発見!された白生地、染められると良いな~!
拝見すると状態もとても良くて黄ばみもなく大事に保管されていたのかと思います。お着物に対するお母様の丁寧で優しい心遣いが感じらる白生地でした。
もちろん染められます(*^-^*)どんなお色、どんな柄にいたしましょう?
K様のお好みは、大人の女性の粋なカッコよさと可愛らしさ、そして古典とモダン、それぞれがちょうど良いバランスを保つ、大人きれいな装いです。
さらに今回染めるお着物は、毎週の着付けのお稽古やお友達とのお出かけにジャカジャカ気軽に安心して着られるお着物にしたいです。
そしてお決め頂いたのが、深い墨色に近い紺色「留紺色」そして、帯あわせもしやすい「行儀文様」です。
地紋があるので、どんな風に染め上がるのかちょっぴり不安だけど・・・ドキドキしながらお待ち頂きましたが、それがもう、とても素敵に染め上がりました。
地紋があるハリのある素材だからこそ、ご希望の「ジャカジャカ着られる」そんな風合いが実現したように思います。柔らか素材ですが何となく紬織物のような風合いも感じさせてくれる仕上がりに、あ~いい感じ♪不思議にほっこりと癒されます。
この日はお稽古帰りのK様。帯はお母様の袋帯。モダンで素敵な洒落袋帯です。果実の唐草文様は、収穫の季節にもぴったりですね。ターコイズやピーコック系のブルーに金サビ色、深い紺色の江戸小紋に、カッコ可愛らしくて、コーディネートの素敵なセンスにワクワクいたします。
平田紐の丸組の帯締めにほんのりと入った赤茶色が効いてます(^_-)-☆
お着付け教室にはお友達と楽しく通われていらっしゃるK様。楽しめば楽しむほど、ご自分なりの心地よいお着付けを身につけられて、ほぼ1年でここまでお着物通のお着付けをマスターされるのは、これまたセンスでございますね!
お母様のお着物のサイズ直しをしながら、今のご自身が心地よいものをプラスしながら、お着物ライフを楽しまれるK様、このところ社会人のお嬢様にもお着物作っておいてあげたいな、なんて、今のところお嬢様はお着物よりもお仕事やプライベートにお忙しいお年頃ですが、何かの時に・・そう思いを巡らせる母心も心に染みます。
当店とのご縁で初めて染めて頂いた江戸小紋、これからも、出番の多い、気楽で身近で末永くおそばに寄り添う、愛され着物になれそうで、私もとっても嬉しいです。
どうぞ皆さま、江戸小紋はハレの日ばかりでなく、日常にも幅広く、そして気楽にお召し頂けるお着物です。お着物ライフを始められて、なんだか帯あわせが難しいな、とか、そういう気楽なポジションの着物が少ないな、そんなお悩みもどうぞお気軽にご相談下さいませ。そしてもちろん、お家に眠る白生地を見つけたら、ぜひご来店下さいませ。
K様、この度は、おあつらえ写真集にご協力下さり誠にありがとうございます。少しずつ寒さの沁みる季節となりますが、お着物には快適なシーズンでございます。またぜひ、お稽古帰り、お買い物帰り、お目にかかれますのを楽しみにいたしております(*^-^*)
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