江戸小紋「逆鮫」の美しさ江戸小紋「逆鮫」の美しさ

2019年12月4日

江戸小紋「逆鮫」の美しさ

街がキラキラ輝く季節になりました✨この度は、心浮き立つシーズンにふさわしい、美しい装いのお客様をお迎えいたしました。

江戸小紋の中でも特殊な技法で染めた「逆鮫」のコーディネートです。どうぞご覧くださいませ。

江戸小紋「逆鮫」×友禅名古屋帯「金線華紋」

「逆鮫」と名付けたのは、江戸小紋職人の「大野信幸」氏です。こちらの作品は、京都の「大野信幸」先生の工房で染められた江戸小紋。

通常の鮫は、点々が白く抜けるハズですが、逆鮫では、白く抜けるハズの点々の部分に色が入っています。通常の江戸小紋染めが、型紙を置いて防染糊を型付けし糊が乾いてから地染めをするのに対して、逆鮫は型紙を置いて直接色糊で型付けをします。そのため、このように点々が染まるのです。

地直しの難しい染めですので、どことなく手業の間やゆらぎを感じさせてくれますが、それもまた味わい深い作品です。

逆鮫は、点々しか色が染まっていませんので、遠目には淡いお色の染め上がりが魅力です。こちらの逆鮫の点々の色は深緑色。ふんわりとした薄い緑の色調が大変に上品なお着物です。

毎年開催しております「大野信幸作品展」にて一昨年にお求め下さいましたR様です。大野先生とのなごやかなおしゃべりも楽しんで下さり、ご愛用下さっています。

淡い色のコーディネートは、とても都会的で美しく、うっとりと眺めてしまいます。季節感あふれる帯どめも素敵でした。

あわせて頂いた帯は、友禅染め名古屋帯「金線華紋」です。こちらの華紋も、友禅の中でも特殊な技法、金線を手で描く技によって描かれています。近くに寄ってみると驚くほどの繊細さに魅了されます。寒い季節にはまるで雪の華のようにも見える、美しい帯です。

大野展では、大野先生の八掛染めをサービスさせて頂いております。基本形は額縁染めの「大小あられ」文様ですが、お客様のお好みで、ご希望のデザインをちょこっと描いて頂いたりもできます。

R様は、お二人のお嬢様にちなんで「北斗七星」と「カシオペア座」を染めて頂きました。オリジナルな楽しみもお着物通さんならではです。

R様はかねてよりお着物ライフを日常にも取り入れられているお着物通さんです。伝統伎の世界に魅了されてお着物を始められたR様は、職人さんの手技にはより一層深くお心を寄せて下さいます。

またお目にかかる度に、コーディネートのセンスも多彩に幅広く、さらにはご自分らしくお楽しみ下さっています。お茶をなさったりお友だちとお出かけされたり、どうぞこれからも、心地の良い暮らしに溶け込む、素敵なお着物ライフのお話を楽しみにしております。

どの分野でも年々希少となる職人さんの技術は継承が難しいものも多くございます。「伊勢型紙で染める江戸小紋」もすでに職人さんが大変希少となってきておりますが、当店では常時オーダー染めをお受けしてお染めしております。また、本日ご紹介の大野作品につきましては、2020年3月にも「大野信幸作品展」を予定しておりますので、どうぞ楽しみにご予定下さいませ。

また、職人技ももちろんですが、お客様お一人お一人を一番美しく魅せるお色柄の選択やコーディネートの工夫など、春に向けてのご準備もどうぞお気軽にご相談下さいませ。

R様、この度はお久ぶりにお目にかかることができ、とても嬉しかったです。楽しいお友だちも誘い下さりお出かけ下さいましてありがとうございます。また移り行く季節とともに、素敵な装いにお会い出来ますのを楽しみにしております。

*お知らせ* 

お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております

 

 

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当店でお誂え下さいましたお客様の着姿をご紹介しております。日常を少しワクワクさせてくれるお着物や帯との出会い、お客様お一人お一人の素敵が詰まった写真集です。
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