2012年12月27日
今回ご紹介するお客様は、あれはかれこれ・・・ふふっ、2年越しの計画を実らせて頂きましたM様。
Mさまが初めてお店にいらして下さいましたのは、2010年の秋ですから・・やっぱり2年前。
以前に雑誌『七緒』さんに掲載して頂いた「ひとえのおあつらえ」特集で当店がご紹介頂いたページを見てくださってのことでした。
そのページでご案内していた江戸小紋の色柄を見に・・・(記事の内容は⇒こちら)
そこでM様がお気に召して下さったのは、氷割文様の粋な江戸小紋でした。
し、しかし・・・なぜかお店で博多帯をお気に召し、さらに帯留もあわせてお気に召して頂き・・・「着物は今度(*^^*)」ってことになり・・・し、しかししかし、その翌年2011年秋のご来店では、いずれ作るハズのその「氷割」文様の江戸小紋にぴったりの染め帯をお気に召して頂き、帯揚げも帯締めもコーディネートして、結局また、「着物は今度(^^;)」と、その染め帯たちをお連れ下さり・・・さらにまたその後にもセール中の帯をお見染めになり、「いやん、やっぱり着物は今度(汗;」 いつも「この帯、今度つくる氷割にあうよね❣が決め台詞となっておりましたわけで・・・ ど、どうなることやら。。。。
しかし、今年2012年、当店はお店を引越しリニューアルもして、春が過ぎ、夏が過ぎる頃、や〜っと、その今度がやってまいりましたのです!!!
満を持してのおつらえ、とっても粋な「氷割文様」江戸小紋」でございます。
色柄ともに、こちらでご紹介しています。→http://www.someichie.jp/SHOP/h0904.html
構想から2年が経過した先日、やっと仕立て上がって、お召しになり遊びにいらして下さいました!
氷割は一面に張った氷をハンマーで叩いてわったような文様。文様の繊細なラインを地色で染める地型という型紙で染める粋な文様です。
白い部分が多くなるので、雑誌では単衣によろしいかなとご紹介しているのですが、裏を染めることで白い部分にほんのりと色がうつるので、袷にしてもカッコイイお着物に仕上がります。
雑誌記事では裏染めに型染めをお勧めしていますが、M様は袷仕立てなので裏は無地で染めました。
少し離れても柄がわかります。
もうちょっと離れるとこんな感じ。
この日の帯は2度めにご来店の際にお見そめ頂きました、染めの北川謹製の染め名古屋帯。
いつも紬や織りの着物が好きで、織りの着物に織りの帯でビシッと決めるM様ですが、染めの江戸小紋に友禅の染め帯。ちょっぴり新たな境地に足を踏み入れて下さったようで、ちょっとステキです。
それに何しろこちらの帯は、「今度つくるはずの氷割の江戸小紋を染めた時にあわせるため」に1年前からコーディネートしていたものなのですもの(^^;) うんもう私も、やっとこの完成したコーディネートを拝見出来る日が来て・・・感無量でございます。
M様は日頃はバリバリとお仕事をこなしておられるのですが、貴重な休日には着物でお出かけするのが大好き。今年も年間三十数回はお着物でお出かけされているということで、少ないお休みに精力的にお着物を楽しまれていて、もうとっても素晴らしいんです。
たまには当店に来るためにってお召し下さったり、ささやかなお出かけでもドンドン着物を楽しまれることは、ストレス解消にもなって、ホントに素敵です。
「いつ着たら良いのかしら」なんてお声をたまに耳に致しますが、そんなご質問にM様はきっと・・・「えっ!?いつだって着れば良いじゃない〜」って気さくに気楽にお答くださることでしょう〜♪
M様、この度は本当にありがとうございました。他の帯も、きっと絶対に氷割にぴったりです。どんどんコーディネートをお楽しみ下さいまして、またぜひ遊びにいらして下さいませ。いつも楽しみにお待ちしておりますっ!
さて、いよいよ、もうすぐ新しい年を迎えます。
寒い年末となりましたが、どうかお体にはくれぐれもご自愛くださいますよう
そして新しい年の初めには、ぜひお気に入りのお着物をお召しになってお出かけくださいね。
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