2014年6月18日
梅雨の晴れ間に素敵なお客様をお迎えいたしました。
今回ご紹介いたしますのは、単衣の装い、「ぼかし立涌」文様江戸小紋
シックなオリーブベージュ色はお客様のM様のオリジナルカラーでお誂えを賜りました。
(クリックすると画像が拡大します↓)
立涌の文様は古くからある有職文様の一つで水蒸気が上へ上へと立ちのぼる様子を描いたものですが、曲線が近づいては離れ、決して交わることのない微妙な関係が粋な文様です。
その立涌の曲線を「ぼかし」の雰囲気であわらしたものが、今回の「ぼかし立涌」文様です。
粋な文様ですが、ぼかし風の繊細な表現が、粋な中にも女性らしい柔らかさを感じさせてくれる魅力的な文様です。
今回のお客様、M様のお着物歴は大変に長くて、お若い頃にお茶を始められたことに遡るとのこと。今ではお茶は積極的にはなさっていらっしゃらないとのことですが、お着物でお出かけなさるのが大好き♪♪
休日のご友人とのお出かけはもちろん、お休みの日にお時間を見つけて着物でお出かけ!
そしてたまに、当店にもぶらりとお着物で会いに来て下さって、いつもM様のコーディネートを拝見するのを楽しみにしております。
何しろM様、お洋服はもちろんお着物も、いつもとてもお洒落を上手に楽しまれています。
それはきっと、ご自分のお好みの色や柄ゆき、コーディネートスタイルまで、ご自分らしさを表現するコンパスのようなものをしっかりとお持ちなのだなぁと、いつもシミジミと思います。
どちらかというとシックな色調がお好みですが、コーディネートをしてみると、とても通好みな仕上がり。
いやいやもう、平日は夜遅くまでバリバリ働くキャリアウーマンだなんて、とても思えませぬ〜(^^; といつも申しております店長です。
本日コーディネートして下さった帯は、辻が花作家「森健持」氏によるもの、絞りの手仕事がとても魅力的で風情たっぷりな「松皮取」の辻が花の帯です。このお着物にあわせてお選び頂き、深い緑の帯揚げにシックなベージュグレーの帯締めはM様好みのコーディネートです。
お着物の色柄を選び、帯をあわせて、そして小物をコーディネートすること。簡単なことですが、しばしばどうして良いのやらわからなくなってしまうことも多いもの。時に支離滅裂になって、なんじゃこりゃ(ーー;)と途方にくれたりすることもあるかと思います。(^_^;)
でも、そんな時、自分らしさのコンパスに照らしてみると、大部分のチョイスは円の中、でもここだけははちょっとはみ出してみると新鮮なコーディネートが仕上がるかも、なんて、M様はそんな風にお買い物を楽しまれ、コーディネートを楽しんで下さっています。
つまりそれって、お着物コーディネートだけでなく、人生にも言えることかもしれません。
自分の人生もそんな風にデザインできると、きっとうんと楽しめるのかもしれないな、なんて(あれ?着物の話が人生まで・・・お、お話が大きくなってしまいましたが(^^; でも、そんなことをいつもM様からふんわりと学ばせて頂いております店長でございます(^O^)
※本日のオリーブベージュのM様オリジナルカラーは「お試し染め」から始めて頂きました。
お店では、こちらの見本でご案内をしております。
→http://www.someichie.jp/SHOP/OR12052.html
単衣の季節は短くて・・・なんてお話は少し昔のことかもしれません。
気温が高くなった昨今では、多くの方が、5月・6月・9月・10月と単衣をお召になられます。
だから、単衣のお着物も、うんと楽しんで頂きたいと思います。
M様、この度は「おあつらえ写真集」にご協力下さり誠にありがとうございました。
またぜひ、M様のコーディネート♪拝見させて頂けますのを楽しみにしております。
お時間がありましたら、お着物でお出かけ帰りにもぜひお立ち寄りくださいませ。
ありがとうございます。
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