2015年1月23日
新しい年が始まって、新年会や初釜など色々とご予定のお忙しい時期かと思います。
お着物でのお出かけが楽しい季節でございますね。
本日ご紹介のお客様は、新年のお初釜にお出かけのH様です。
お出かけの帰りにお立ち寄りくださいました。
お誂え下さいましたお着物は
亜麻色「極鮫」文様江戸小紋です。
亜麻色は優しくてほのかな甘味のある茶グレーです。極鮫文様を染めると、それはそれは美しくなめらかな色調が生まれ、大人の女性を美しく上品に魅せてくれる素敵なお色です。
こちらがH様。
とっても可愛らしい奥様そしてお母様なのですが、平日はOLさん、そしてお休みの日にはお茶のお稽古に励まれて、今年は家元様のお茶会にもお招き頂いたということで、とっても素敵です。しかも、趣味は編み物にガーデニング、さらにさらに、こう見えて、最近は山歩きも始められたって耳よりなお話もお聞きして、とってもアクティブな方なのです(^O^)
お茶を始められてから江戸小紋大好きになって頂き、色々な文様をお誂え頂きましたが、今回の極鮫のお誂えにはとっても思い入れを込めて頂きました。
と申しますのは、お茶でのお召し物という目的はもちろん、何しろ昨春にはご子息様が社会人になられるということで、学校生活最後のご卒業式へのご出席。そんな大きなお子様がいらっしゃるなんて、もう全くビックリなわけですが、お母様としては、無事に見事に子育て卒業!ということで、記念のお着物でございます。
ということで、思い入れのその1は、まず、八掛を型染め。
お選び頂いたのは「むじな菊」という文様です。
表地を染める職人さんが八掛にも江戸小紋の文様をお染めしています。むじな菊は大変人気の文様でもちろんお着物でお召し頂いている柄なのですが八掛に染めちゃうというのもとっても素敵です。
H様、亜麻色には「むじな菊」の八掛が可愛いよね!と即決頂きました。
八掛に江戸小紋の柄をお染めする際には、細かい点々の文様が袖口や裾に出ないように、また擦り切れても仕立て直しにも対応できるように、額縁染めでお染めしています。
この日は初釜ということで、エレガントに格調高くコーディネートをして下さいました。
あわせて頂いている帯は、喜多川俵二さんの格のある袋帯。
亜麻色の江戸小紋にもとても良く馴染んで、静かな中に格式を重んじる心遣いを感じさせてくれるコーディネートです。
そして、H様の思い入れ、その2は、染め抜きの書き紋です。
江戸小紋の紋付きは90%のご注文は、縫いの一つ紋です。
従来はフォーマル仕様には染抜き紋が多かったのですが、昨今ではカジュアル化が進み、ほどんどのご注文が縫いの一つ紋になりました。でもH様、今回は染抜き紋にしたいです!
ということで、H様の紋は「横見梅」。またこの紋が可愛い。。。
染抜き紋の場合は、先に紋を入れる箇所を特定して紋の形に糊伏せをしてから江戸小紋を染めます。その後、紋屋さんに書き入れて頂くので、縫い紋よりも1ヶ月近く多めにお時間がかかり、少し長くお待たせしてしまったのですが、すみません。でも、その甲斐あって、縫い紋とは異なる美しいフォーマル感がとっても素敵ですね。
H様、本日は初春らしい爽やかで上品なフォーマルコーディネートをご披露下さり誠にありがとうございます。今年もきっと一所懸命に、ご趣味に、お仕事にと楽しく励まれることと思いますが、お時間がありましたら、ぜひまた遊びにいらしてくださいませ。
H様コーディネート、いつも楽しみにお待ち申し上げております。
*お知らせ*
お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。
どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!
または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。
(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)
楽しみにお待ち申し上げております
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