三百の柄の江戸小紋三百の柄の江戸小紋

2019年2月2日

三百の柄の江戸小紋

暦の上では春が来るという季節になりましたが、まだまだお外は寒い。寒さの中ではありますが、皆さまお着物でのお出かけをお楽しみ下さっていますでしょうか?

本日はとても珍しい江戸小紋をお誂え下さいましたお客様でございます。

参百柄天目染め 江戸小紋

こちらのお着物は、一反の端から端まで全部違う柄、三百枚の型紙を用いて染められています。 割付の窓をつくって、そこに型紙を次から次へと型付けしていったものです。

京都で江戸小紋を染める「大野信幸」先生の作品です。

よく見ると黒地に青い色が見え隠れします。これは「天目染め」という染め方です。防染糊で型付けをした後に青色の海藻糊を置くことでこんな奥行きのある染め上がりになります。

通常の「寄せ小紋」ですと、同じ柄があちこちに見られますが、全て違う柄なのだと気づくと・・・これ可愛い、これ見たことない、なんてずぅ~と柄を追いかけたくなりますね。大野先生ならではのユニークな作品です。

お客様のC様が当店をお訪ね下さってから、かれこれ1年が過ぎ、お着物初心者だったC様もお休みの度にお着物でお出かけを楽しまれて、あっという間にお着物通さんになられました。

平日はお仕事に家事にと大忙しの毎日をお過ごしですが、休日にはお着付けを習われて、お茶を嗜まれ、今ではお友だちとのお食事会パーティでもお着物でお出かけ下さいます。そうそう、「ゆず」のコンサートにもお出かけ下さったのですよね。素敵なお着物好きさんになって下さいました。

この日、居合わせて下さった他のお客様にも、とってもお似合いですとお褒め頂きました(*^^*)

明るい墨色ですが、天目染めの華やかな青が見え隠れするために、爽やかで清々しい華のあるお着物なのです。30代のお若いC様も見事に着こなして下さっています。きっとこの先、年齢を重ねられるほどにコーディネートの帯あわせも幅広く自由な装いをお楽しみ頂けることと思います。

寒い寒い日でございました。なので、一昨年にお求め下さいましたビロードのコートをお召し下さり、襟元にはフワフワのファー☆ なんて可愛らしいのでしょう!C様のほっこり冬支度でございます(^^♪

江戸小紋はちょっぴりフォーマル感があって普段は着づらいのよね、なんてお声をたまに耳にいたしますが、実はそうでもないのです。小さくてユニークな文様だからこそ、実はコーディネートの幅も広いのです。

なので、C様のこの日は表参道まで気軽にお出かけショッピング!そんな日にはサクッと名古屋帯、他にもざっくり系の紬の帯でもOKなのです。そして、お洒落なお食事会には上品な染め帯、パーティには煌めく袋帯を!!

これからもどうぞ出番の多いお着物として末永くお楽しみ頂きたいと思います。

C様、この度は素敵な着姿をご披露下さり、いつも誠にありがとうございます。本格的な春にはコートを脱いで可愛い羽織コーデもまた楽しみにいたしております。

 

*お知らせ* 
 お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。

 

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