ほっこり久米島紬に捨松の帯ほっこり久米島紬に捨松の帯

2022年12月6日

ほっこり久米島紬に捨松の帯

12月に入り、冬の匂いがあたりをすっぽり包み込み、寒さがしみる季節となりました。

しんと冷える日には、ほっこり紬にお袖を通したくなりますね。

本日は、「久米島紬」に「帯屋捨松紬八寸帯」をあわせてお出かけ下さいましたお客様をご紹介いたします。

この何とも言えない自然なお色味をとてもお気に召して下さり、昨年の冬間近におあつらえ下さいました。

久米島紬は、手紬の真綿糸を原料とした、紬のお手本、紬の原点ともいわれる織物で、国の重要無形文化財にも指定されています。

島に自生する植物や大地の泥を使った独特の色調は久米島紬でしか味わえない、気持ちがほっこりと温まる優しさと豊かさに包まれるお着物です。

一本独鈷の清々しいラインが通るデザインも、色の豊かさから、粋な感じというよりも、愛らしいアクセントになります。

 

お仕立て上がってお召し頂くと、こんな感じ!無地感覚でありながら、筋の通った独鈷の線が潔くもあり、可愛らしくも見えますね。

この日の帯締めは、ラインの色合いにあわせてお選び下さいました。

実はお客様のM様は、一年ほど前にお仕事リタイヤのタイミングと同時にお背中を痛められて、腕が上がらず後ろに回らず、春からずっと何か月もお着付けができませんでした。それでも、コツコツと日々リハビリを続けられて、数か月ぶりのお着物チャレンジでした。でも、長年親しんで下さったお着物ライフは、身に染みているもので、こんなにきれいに復活をされたのです!

コーディネート頂いている「帯屋捨松」さんの八寸帯は、こちらの久米島紬にもあわせてお求め頂いたものです。

軽くて締めやすい八寸は、お着付けリハビリにもちょうどいいです(*^^*)

人生の長い道のり節目の時には、お体も時に休養が必要だったりします。そんな時は焦らずゆっくり、周りの景色をながめつつ、ご自身のお心やお体をちゃんと労わって、またゆっくりと歩き出せればいいのですね。M様は、お会いできなかったリハビリ中に新しいお仕事や楽しみを見つけられ、新たな道をゆっくりと歩き始めておられました。

数年、10年、もっと、長くお付き合いを下さるお客様にはとてもたくさんのことを教わります。色んなことがあるけれど、いつだって頑張り過ぎずに前を向く、できることを見つけて楽しんで歩く、お着物ライフはいつでもそんな人生にゆるやかに寄り添い、彩りを与えてくれるものだな、と思います。

寒さがしみる季節は、着物がとても暖かく感じます。

どうぞ皆さまも、ほっこりと心地よいお召し物でお心も包んであげてくださいますように。

M様、この度は久しぶりにお着物ライフを再開されましたこと、とっても嬉しくて、誠にありがとうございます。ぜひまた、のんびりとお出かけ下さいませ。いっぱいおしゃべりさせて頂けることも、いつも楽しみにお待ちしております(*^^*)

 

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お店では、お客様おあつらえ写真集にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいましても嬉しいです。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心を)楽しみにお待ち申し上げております。

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