南アルプス仙丈ケ岳①~3000mの稜線から落日の夕陽へ南アルプス仙丈ケ岳①~3000mの稜線から落日の夕陽へ

2019年9月22日

南アルプス仙丈ケ岳①~3000mの稜線から落日の夕陽へ

台風が通り過ぎたようですが、お住まいのところでは雨風の具合はいかがでしたでしょう。どうぞお気をつけてお過ごし下さいませ。

本日は定休日!を頂戴しておりまして、またまたこっそり趣味の山レポの執筆に勤しんでおります💦

いつも素敵なコーディネートを楽しみにお訪ね下さる方には、「またぁ~(-_-;)」なんてガッカリさせてしまい申し訳ないのですが、このところは空前の山ブームなんてことで、楽しみにして下さる方もあって、休日の暇つぶしに、もしよろしければどうぞ画像だけでもお付き合い下さいましたら嬉しいです(*^^)v

9月中旬に連休を頂きまして、頂上直下の山小屋に泊まり、のんびり~とした長旅をしてまいりました。

長野県伊那市を登山口とする、南アルプス「仙丈ケ岳」標高3,033mへの山旅です。初級者にも歩きやすいなだらかな山、しかも3000m超。ゆったりとした山容の懐深い大きな山「仙丈ケ岳」は、南アルプスの女王と呼ばれています。

長い山レポになり申し訳ないのですが、あの頂へと続く道。初日はまずは素晴らしい落日ショーまで、まぁまぁ、のんびりご一緒下さいませm(__)m

*え~っ下から登りたくないし、今すぐ山頂へ連れてって!の場合はこちら⇒3,033mの絶景眺望&雷鳥ランデブーの巻⇒こちら

(稜線歩きの楽しい仙丈ケ岳)

南アルプスには北岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳など素敵な山が揃っているのですが、その登山口へと続く南アルプス林道は環境保全のためマイカー規制が行われています。なので、まず登山口まで一日に数本というバスを利用して向かわねばなりません。

そのため、南アルプス登山は、前泊必須!車の中で寝るか、山荘で寝るか。私たちはバス停の目の前にある伊那市観光協会の山荘「仙流荘」に一泊させて頂きまして、翌朝のバスにて登山口「北沢峠」へと運んでもらいます。朝8時大あくびをしながらブラリと乗車!北沢峠着は朝9時(‘◇’)ゞ

仙丈ケ岳は、登山口から約8時間ほどで往復できるため、朝5時半のバスに乗って日帰りされる方も多くありますが、日の入りの早い山のこと、今回は贅沢三昧!今までにないほどたっぷりの余裕を持って、初日は標高2900mにある山頂直下の山小屋「仙丈小屋」を目指します。

歩いたコースはこちら。本当は周回ルートを歩きたかったのですが、お天気と雷鳥の都合で(^^)山頂を一回りして尾根沿いの稜線ルートを2日間かけてピストンいたしました。標高差1,000mのんびりブラブラ山歩き、この度もハリキッテ、行ってまいります(*^^)v

登頂日は9月16日、連休最終日でした。前日は大賑わいだった山も最終日は閑散としていて、ますますのんびり行けそうです。

「北沢峠」朝9時半、出発進行~♪

本日は、コツコツ登って落日の絶景までの登坂コースでございます。この日の夕陽はめちゃくちゃ綺麗です(記事後半でショータイム!)

後で聞いたお話ですが、仙丈ケ岳は早朝と夕方以降は晴れ晴れとする日が多いものの、日中はガスに覆われることが多いそうで、なんだかヒンヤリとした水蒸気が体を包み込んでくれます。

何しろまずは、標高を上げてまいりましょう!えっちら、えっちら(^^;)

そうそう、もちろん今回も、我が家のヘッポコ相棒とのヘナチョコ山行でございます(^^;)

相棒はヘッポコなサラリーマンです。このところは働き方改革?なのか?夜のお付き合いが減ったようで、知らぬ間にお腹がへっこみ体重が減ったのだそう(なんだかムカつくのですが)一人だけ身が軽い!

尾根道へと続く「小仙丈尾根ルート」は、前半2時間ほどは土道ですが、その後稜線までの1時間ほどは、木の根や岩ゴロゴロの急坂を登り詰めてまいります。

でも大丈夫!時間にたっぷり余裕があり、休み休み行けば難なく進めます。

岩がだんだん大きくなって、おしりを持ち上げるのが大変な箇所もありますが、それもまぁ悲鳴を上げるほどではありません、大丈夫大丈夫(*^^)v

出発から、たぶん3時間ほどで、稜線に出ます。本当はここで山頂へと続く尾根道の絶景が見られるはずでしたが、あれ?ガス(-_-;)

でも道はいきなりラクチンになり、尾根をおおうハイマツは圧巻です。

ガスは下から上がって来て、そして下りて来る。本当は晴れの日なのに、ドライアイスみたいな煙が行ったり来たり。

ナナカマドの実が赤く色づいていました。もう少し季節が進むと葉っぱも真っ赤になり、山肌を美しく彩ります。紅葉の季節も美しい仙丈ケ岳、10月初旬ごろが見頃かな。

雨でもないのに葉っぱには雫が。やっぱりガスは水蒸気を伴いミストのようになってるのかな。

尾根道の途中に「小仙丈ケ岳(標高2,855)」山頂があり、その山を越えて行くルートです。

おおむね標高2500mぐらいが森林が生える限界といわれ、森林限界を超える山は岩登りが必須です。でも危険個所ではない程度。ヨイショっと。

小仙丈ケ岳、登頂~!ですが、ちょっと真っ白じゃん(-_-;) まぁまぁ、山の天気ということで。

ハイマツは「這松」と書き、文字通り尾根を這うように生息する低木の高山植物です。ハイマツは森林限界を超えた場所に生える樹木で、ここから上には他の木は生えません。ハイマツ以外は岩(^^;)

もし大きな団扇があれば、このガスをあおいで稜線の先を見たいのですが・・・焦らずゆっくり参りましょう。

えっ?あっ!青空!!そうそう、本当は今日は、こんな青空の日なのです。ぷはぁ~(*^^*)

山登りを始めた頃には「稜線歩き」が憧れでした。今回はその稜線歩きなわけで、これはなかなかの楽しいハイキングなのに、ガスだけがちょっと残念です。

あっという間に迫って来て、そして包まれて、そして去っていくガス(^^;)

ガスが晴れると、やった~美しい稜線があらわれ山頂が見え隠れし始めました。なのに・・・突然のピンチ到来!

ヘッポコ相棒は「大げさだ」と申すのですが、この「⇔の岩」は斜めになっていて、下を見ると仙丈ケ岳名物のカールの山肌で、落ちたらどうするの?と妄想すると動けなくなりそうでした。

尻もちをついたところ、これまたお尻が重すぎて立ち往生、いや座り往生? たぶん仙丈ケ岳全コースのうち、この「⇔岩」だけが個人的なプチ難所でした(-_-;)

稜線では岩の小山を登ったり下りたり越えていきます。青空~♪

稜線の向こうが頂上です。

小屋には午後3時までに到着するようにと言われていましたが、まだたっぷり時間がある。ちょっくら登頂してからチェックインすることにしましょう。

あれに見えるが今夜のお宿「仙丈小屋」です。

仙丈ケ岳の頂上付近は「カール」といって、氷河期の氷が解ける際に山肌をスプーンでえぐり取ったような山容をしています。このカールがなかなか見ごたえたっぷり!

こちら側は「藪沢カール」。画像では見えないのですが山の向こう側もカールになっています。

何百万年も前に、山肌を氷河がこそげ落としたカール。カールは両側の山肌にあり、頂上へと続く稜線はカールとカールの間の痩せた尾根道ってことになりますな。

3000mを越える山にしては、頂上へと続く道はなだらかで、もうすぐあそこ!

あれもしや登頂~!でもしかし・・・真っ白!しかも誰もいない(>_<)

翌朝もう一度チャレンジする予定にしていますが、とりあえず記念撮影です。(実は翌朝は別世界の絶景に遭遇できます。でもまだこの時はつゆ知らず・・・)

山頂には長居無用と判断し、お椀のようなカールの真ん中にある、可愛い小屋へとレッツゴー!

あっ、このカールを滑り降りることはできませんので、ちゃんと山道を周り込みます。

実は、仙丈ケ岳は特別天然記念物である高山の野鳥「雷鳥」に会える山としても有名です。なので一所懸命に捜索しながら歩いたのですが、飛べない鳥「雷鳥」は、お天気が悪い日にはハイマツの茂みに隠れてしまうのだそう。雷鳥との出会いも翌朝へと持ち越し!代わりといっちゃなんですが・・・この子が盛んに飛び回っていました。

ホシガラス。点々の模様がお星さまみたいなのでそう呼ばれているようです。草木やハイマツの実を食す鳥で、ただ今は冬に備えて貯食中。

そして、仙丈小屋チェックイン完了!小屋からみるカールの山容は圧巻です。

あれ?・・・午後4時を過ぎた頃、山頂のお空が青空になってきたじゃんネ。

いやマジで青空。どうする?もう一度登る?ダメだよ、ご飯の時間が近づいてる。山小屋はルール厳守です!

小屋の立つ場所はカールの中、でも山肌の対面は大きな空への入口のようになっていて、見ると青空に雲海が拡がり始めました。日没も近い。

着替えを済ませて、布団割りをもらって、午後5時、ご飯です!

小屋の人のお話では、夕方からガスが消える日がとっても多くて、今日もきっと素晴らしい夕陽が見えると思います✨とのこと!

うふふっ、えへへっ、ソワソワ。ご飯をかけこんだら、今晩ご一緒する小屋のみんなで連れ立って、急いで稜線に駆け上がりました。

ガスに悶々とした登頂日でしたが、なんと、やっぱり来なくちゃ見られない!お泊りしなくてはわからない!こんな世界があるんですよぉ~☆彡

登頂初日のクライマックス「落日ショー!」はじまりです。

小屋から15分ほど山頂方面とカールを登ると「夕陽のテラス」のような場所があり、座ったり佇んだり、みんなで思い思いの時を過ごしました。

雲海が足元まで迫まってきます。ほどなく呑み込まれてしまうのではと思うほど。波の雫をこの手にすくってみたいです。

空や雲が夕陽の色を写し始める頃、八ヶ岳連峰が顔を出しました。ツンと尖った「赤岳」。山肌のハイマツはオレンジ色に染まり始めました。

あっ、ニョキニョキと突き出た「甲斐駒ヶ岳」。雲海の波がザブンザブンと打ち寄せています。

きました。落日の時。。

青い空の色と光輝く茜色が混ざりあい、お空は何層にも色のグラデーションを奏でます。水平線では雲が燃えてチリチリと音を立てているみたい。

夕陽のカケラを最後まで見落とすまいと、みんな無言で目をこらしていました。

チリチリ、チリチリ、燃え尽きるまで。空は益々色を深めて、夜の帳のお迎えです。

今日が暮れる。

下界では、明けようが暮れようがおかまいなし、まことに雑な日々を送っています。なのに山に来ると、流れる時間の尊さをシミジミと味わうことになります。

本当は一日一日をこうして慈しんで生きていかれたら、人の心はどんなに柔らかく豊かになれるだろうか。山小屋に住みたい・・・できもせぬ戯言をつぶやくのでした。

闇夜になる前に、小山前のテラスに下山しました。穏やかな雲海の水面、遠く水平線に残る夕陽の名残り、夜の帳は青く深く降りてきました。

仙丈小屋は50人定員のこじんまりとした小屋です(予約必須)。テント場がないのでお泊りするには山小屋のみ。この日のお泊りさんは10名ほどでした。日帰り可能な山なので、かもしれませんが、昼間は霧やガスに包まれることの多い仙丈ケ岳、お泊りしなくちゃ味わえない素敵な世界があります。

何しろこの後は、素晴らしい「満点の星空ショー」のはじまり。

星空を写せるカメラの準備がなくてとっても残念ですが、星たちが降り注ぐかのような天の川は、人生史上初!の絶景でした。子供の頃に覚えた北斗七星もカシオペア座も北極星も、お外のテラスでワインを飲みながらゴロンと寝転んで、星屑が目に落ちてきて涙がでるほど、素敵な夜が更けていきました。。。

夜の底では、フカフカの毛布にくるまって、カールの斜面を吹き下りてくる風のおしゃべりを聞きながら、星空に浮かぶ夢を見て、柔らかな眠りにつきました。

そして、翌朝!再登頂です。早朝から3000mの絶景に身を置き、恋焦がれた雷鳥との対面も果たすことのできた「仙丈ケ岳満喫の2日目」です。引き続き空中散歩にどうぞお付き合い下さいましたら嬉しいです⇒こちら(南アルプス仙丈ケ岳②~雷鳥と雲上ランデブー♪)

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