2019年9月12日
今日はやっと、秋風を体感できる爽やかな一日になりました。季節が本格的に巡り始めたように感じます。皆さまのお住まいのところではいかがでしょうか?これからゆっくりと秋が深まっていくのですね。
ということで、毎日コツコツと秋の新作をご紹介しておりますが、お楽しみ頂けていますでしょうか?
本日は、人気の「帯屋捨松」さんの帯をご紹介したいと思います。
帯屋捨松袋帯「鉄柵紋(オリジナル)」
鉄柵紋は帯屋捨松さんが古くに描かれていたデザインの一つです。この度そのデザインを復刻させてオリジナルでで制作頂きました作品です(#^.^#)
鉄柵は鉄の柵のこと。帯屋捨松さんらしいエキゾチックな鉄柵は、おとぎ話の姫の眠るどこかのお城の柵のようであります。
随分と錆びついて草木に覆われてしまったお城、いじわるな魔女のせいでお城じゅうが眠りについているのです。ある日通りかかった王子様がイバラに覆われたお城の中へと突き進むと、あれよあれよと木々が命を吹き返し、錆びついた鉄柵はイキイキと輝きを取り戻しました。
そんなお話ありましたっけ?そうそう幼い頃にドキドキして眺めた絵本「眠れる森の美女」。王子様の優しい口づけが王女を百年の眠りから覚ましてくれて、お城のみんなも元気によみがえり、その後は皆で幸せに暮らしました。そんなお話でした(*^^*)
命を吹き返した鉄柵、なるほどなロマンチックで美しい帯です。
袋帯ですがカジュアル感があり、染めの付下げや小紋はもちろん紬などの織りの着物にも、また、タンスに眠る古いお着物も現代によみがえらせてくれる魔法の帯です。
本日は、ユニークな染めの江戸小紋にコーディネートいたします。
大野信幸作江戸小紋「正倉院銅鏡天目」
京都で江戸小紋を染める職人さん大野信幸先生の作品です。ちょっと珍しい作品です。行儀、お召し十、通し、その他微細な文様を割り付けて正倉院銅鏡の模様をデザインした型紙を用いて染めています。カラフルなお色は、エメラルドグリーンの通常の染めの他、青・黄・赤の海藻糊を用いて蒸し器の中で化学反応を起こさせるというユニークな染色技法を用いています。
まるで万華鏡のような不思議な世界には、魔法の鉄柵紋が良く似合います。夢のような世界の始まりです(*^^)v
そういえば、毎年この時期は、その大野先生の展示会を開催しておりました。今年の9月にはないのかしら?なんて心配をおかけしているといけませんが、今年の秋の大野展は11月を予定しております。
てなこともございますので、ちょこっとこの秋の予定をご紹介してみようかなと思います。(現時点予定しております催事です)
*10/1(火)~5(土)
東京友禅作家染め帯展&京友禅季節の染め帯展
*10/22(火)~26(土)
第一印象を決める「羽織コート展」
*11/19(火)~23(土)
京の名工大野信幸「江戸小紋作品展」
秋は色んなお楽しみが目白押しの季節でございます。予定が変更になったり、お楽しみが増えたりするかもしれませんが、また追って詳細等ご案内してまいります。どうぞ今年もご予定を下さいましたら嬉しいです。
ということで、9月じゅうは秋の新作をゆっくりお楽しみ頂ければと思います。
◆お店では秋の新作おひろめ展をいたしております。期間中は着物と帯のお仕立て代無料サービス!(オーダー染めやお取り寄せ品除く)で承ります。商品ページでご紹介の商品および店内でご案内中のお品全て対象です!消費税改定前のかけこみフェア~♪な感じで、どうぞ秋の装いあれこれ、お気軽にご相談下さいませ。
<営業時間>
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