2019年8月24日
そろそろ、秋の楽しいご予定のために、おあつらえ江戸小紋のご相談がチラホラ増えてまいりました。
初めて江戸小紋をお誂えされる方や、お式関係のご予定のある方は、鮫や行儀などのフォーマル仕様に向く柄のご注文が多いのですが、とはいえ江戸小紋には素敵な文様が盛りだくさんにありまして、本日は「菊」文様からおススメの3柄をご紹介してみようかなと思います。
「菊」は天皇家の家紋でもあり日本の国章でもあり、同じく日本の花を代表する「桜」と並び、花の名前を知らなくても菊と桜は知っている、日本の花の代表選手です。
菊と桜、その両方を盛り込んだ江戸小紋文様もあるのですが、今日は菊のお話です。
思えば桜は、「花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに」なんて百人一首の有名な歌をご存じかと思いますが・・・花は満開の時を過ぎ長雨に打たれて色あせて、まるで空しく月日を重ね老いてしまった私です・・・(-_-;)と小野小町さんが詠んでいるように、花の美しい時期は短くて、あっという間に色あせ散りゆく儚い運命の花です。
しかし一方菊は、
色かはる秋の菊をばひととせに
再びにほふ花とこそ見れ
(古今和歌集よみびとしらず)
寒くなるにつれて色が変わっていく秋の菊は一年のうちに二度華やぐ花なんだと思う。と詠まれていて、菊は色あせるほどに美しさが深くなる花です。
なんと、「色褪せるほどに美しさが深くなる」のですよ!だから、過ぎ行く月日は空しいなんてことなどなくて、むしろワクワクウキウキ♪
菊はそんなお花です(*^^*)
菊唐草文様
菊文様の中でも人気の柄です。菊の花びらの部分にお好みの地色が入ります。花びらと唐草のデザインを浮き上がらせた「地落ち」という技法で作られた型紙を用いています。しなやかで美しい文様はプチフォーマルなお席でもお召し頂けます。
むじな菊
ほわほわっとした柔らかな貉(むじな・アナグマ)の毛並みのようにも見えるので「むじな菊」。優しいお色で染めてふんわりお楽しみ頂きたい文様です。
「菊」文様
大輪の菊が思いっきりの笑顔で並ぶ菊尽くし。菊は不老長寿の縁起の良いお花でもあり、あっそうそう、お店の玄関にはお花を活けているのですが、何とキク科の花は他のどんな花よりも断然に花持ちが良くて嬉しいです(*^^*) なかなか萎れることもなく華やかに彩りを添えてくれる菊の花に元気をもらってみませんか?
「おあつらえ」江戸小紋は、お好みのお色で染めるオーダー制作でございます。お色見本や染め見本をたくさんご用意しておりますので、お好みの色、似合う色で、色あせることのない美しい装いをお誂えいたしませんか?
そろそろ「秋近し」、ご相談はお気軽に、お待ちしております。
※日曜日、月曜日は定休日を頂戴いたします。お休み明けにまた元気にお目にかかれますのを楽しみにしております。
*「おあつらえ江戸小紋(オーダーで染める江戸小紋)」は、9/1ご注文分より消費税率10%に改定となります!消費税についてのご案内は⇒こちら
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