笹の葉と糸巻笹の葉と糸巻

2019年7月6日

笹の葉と糸巻

恋ひ恋ひて あふ夜はこよひ 天の川 
霧立ちわたり 明けずもあらなむ
(古今和歌集よみ人しらず)

七夕、ですね☆彡

あいにく、週末の東京はすっぽりと雨雲に覆われそうです(-_-)。年に一度の逢引を垣間見ることも、天の川を渡る船の櫓(ろ)の音やカササギの羽音も、もしかして雨音に消されてしまうのかと思うと残念でございます。皆さまのお住まいのところでは夜空のお天気はいかがでしょうか?

このところ、街のあちこちでは、短冊をぶら下げて頭を垂れる大きな笹を目にいたしました。皆さまはどんな願いごとを書かれているのでしょう?

七夕伝説は平安の頃から宮中行事として親しまれ、年に一度の切ない逢瀬は多くの歌にも詠まれてきました。その後、江戸時代には庶民の行事となり笹に短冊を吊るして願い事をするようになりました。七夕は「五節句」の一つでもあって、古来からの大事な季節の節目であったりいたしますね。

ではどうして笹に願い事を吊るすのでしょう。

それは、「笹」がそもそも生命力の強い神秘的な植物であり、笹の触れ合う音は神様を招く音ともいわれてきたことにより、みんなの願いごとに神様がちゃんと気づくようにと、笹に願いごとを吊るすのです。

ということで、本日は、その神様が気づく神聖なる植物、江戸小紋「笹」文様をご紹介しようと思います。

あれ?竹と笹ってどう違うの?と思うのですが、植物学上は同じ分類なのだそうで、明確な区別は難しいそうなのですが、タケノコが食べられるのは竹ですね(^^;

タケノコはともかく(^^;、どちらもとっても生命力が強く、天に届くほどに真っすぐ真っ直ぐ伸びていく、葉っぱには浄化殺菌作用もあって、古くから神事にも使われる神聖な植物です。和装にも多く用いられており、江戸小紋にも「竹」や「笹」の文様は様々にございます。

こちらは、当店でおあつらえ頂ける「笹」だけの文様です。

葉っぱが白く彫りぬかれている繊細な型を用いています。柄目が立つ爽やかな文様は単衣の季節にとてもおススメです。

ところで、七夕の由来は「棚機」なのだそうで、棚機とは着物を織る機のこと。

織姫は天の神の一人娘、機織りがたいそう上手な姫でした。しかし牛飼いの彦星と結婚してからというものさぼってばかり、天の神様は見かねて二人を離れ離れに・・・でもそれでは嘆き悲しむばかりで働かず、ならばと年に一度会えるようにと計らったという「七夕伝説」はご存知の通りですが、「棚機」由来の七夕の願いごととは、そもそも、織姫にあやかって機織りや縫物が上手になりますようにということでした。

それが時代を経て・・・やっぱり私たちは欲張りで、あれもこれも、どんな願いごとも聞いて欲しい!もしかして・・・七夕の夜は神様も雲隠れされてしまってはなりませぬが💦

なので初心に立ち返り、こちらは江戸小紋「糸巻」文様です。

糸巻文様も和装には多く用いられてきました。古来は機織り縫物が上達しますようにとの願いを込めて様々に意匠化されてきました。何しろ手先が器用な女性は良縁に恵まれるとされ、良縁祈願の意味もあったそうですが・・・それよりも、手繰り寄せる長い長い糸には不老長寿や子孫繁栄、終わりなき命への尽きることのない願いが込められています。

※おあつらえ江戸小紋HPでは

「笹文様」⇒こちら

「糸巻文様」⇒こちら

 

7月7日に夜空に願いをかける風習はもう何百年も続いてきました。その間に世の中は大きな変化を遂げてまいりましたが、それでもこの夜の約束だけは、今でもずっと守り続けられているのでございます。煩悩に満ちた地上の願いがたとえ叶わずとも、天空の逢瀬だけは、どうか叶いますように。

なにごとも かはりはてぬる 世の中に
契りたがはぬ 星合の空
(建礼門院右京太夫)

 

日曜日、月曜日は定休日を頂戴いたします。来週は7/10(水)臨時休業致しますこと誠に申し訳ございません。週明けには夏の楽しいセールのご案内もさせて頂きたいと思います。お休み明けにもまたどうぞお会いできますのを楽しみにいたしております。

肌寒い週末ですが、どちら様もどうぞ素敵な休日をお過ごし下さいますように。

 

*7/10(水)*
空調機器工事ため臨時休業

7/12(金)~7/27(土)
夏のセールをいたします

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