2019年7月3日
時々、ネットサイトなどで、これ良いなと思ったら、画面の中に手や指を入れて端っこだけでも実物を見たり触ったりできれば良いのに、なんて思います。
と申しますのは、たまにメールやお電話で「画面では見てますがこれ本当はどんな色ですか」なんてご質問を頂戴したりします。実はこの厳しい難問をわりとと多く頂くのです(-_-;)
目で見たものを言葉で正確に言い表すことがどんなに難しいことかと日々痛感しておりますが、特に色や手触りを言葉で表すことほど難しいことはなくて、稚拙な文章力をさておいても、人は同じものを見て同じように感じるなんて難しいんだろうなと思うと、お手上げだぁ~と意気消沈する日もございます。
それでも今日もこの難題に挑むべく、皆さまと共鳴できる画像をお届けできるように、老眼にムチ打ち素人ながらに画像ソフトを駆使しております。
だって、これホント~に、絶対きれいですから(*^^*)
本日も、どうぞゆっくりお付き合い下さいましたら嬉しいです。
*夏の装い*
たてシケ染め小紋×刺繍名古屋帯「祥雲」
しけ染めのお着物です。
「しけ染め」とは、シケ刷毛を用いて職人さんがスぅ~とフリーハンドでこのラインを引いていきます。
この作品では、色んなブルーを染めています。空色や水色のブルーもあれば、ややターコイズ系のブルーもあり、紺色に近いブルーもあり、たぶん世の中のブルーグループの一部分を網羅しているのではないかと思うグラデーションのあるブルー色を集めています。
シケ刷毛には色んな太さがあり、まずは空色なら空色一色をある太さのシケ刷毛で染めます。その後、今度は違うブルーを違う太さのシケ刷毛で染めます。それを何度も繰り返して染めるのです。しかも重ねるばかりでなく、途中で抜染をしてみたり。足したり引いたりして、シケ染めは職人さんの腕とセンスがものをいう作品です。
なので「ブルー系のタテ縞のお着物です」なんて平たい言葉を並べたくなくて、またご説明が長くなり申し訳ございませんm(__)m
とにかく、まるで絵画のような奥行きのあるブルーの世界です。
お肌に滑らかに沿う夏素材「天の川」という生地に染めています。真夏にも涼やかにお召し頂ける夏素材ですが、絽目が目立たないことから6月9月もお召しになって頂けます。
柔らかな素材感でお召しになると、タテラインの清々しさに優しさが加わって、女性らしい美しさが際立ちます。
伝統的な染めにもかかわらず都会的でモダンな美しさ、いかにも涼やかなワンピースドレスのような風合いが見た目にも大変に心地の良いお着物です。
コーディネートの帯は、まるでガーゼのような癒され感たっぷりのホワッとした肌ざわりが気に入っております、手刺繍の夏名古屋帯「祥雲」です。
このところ青空にお会いできない日が続きますが、まもなく夏空にぽっかりと可愛いのんきな雲が浮かぶはず。その雲はきっと嬉しいことの始まりです。
ブルーと白のシンプルな組み合わせですが、職人さんの技のさえる上質感と愛らしい大人の涼感ただよう美しいコーディネートでございます。
今日もお空が低くて一面グレーに覆われて、ところどころに黒くなり、空ってこんな色だっけ?なんてちょっと不安になるほどです。元気が出ないなって方もいらっしゃるかもしれません。
どうぞご無理をなさらずに、ゆっくりお風呂に入ったり、美味しいものを食べたり、そしてちょこっと元気が出たら、いつでも気軽におしゃべりにもお越し下さいませ。
このところ、いつもよりもうんと暇です(^^;) こんな時に、江戸小紋のおあつらえ見本を見たり、将来のおあつらえのご相談をしたり、そんなひと時でストレス解消はいかがですか?
のんびりお店番をしておりますので、どうぞお目にかかれますのを楽しみにお待ちしております。
☔西の地方は空も消し去る大変な大雨に見舞われているとのこと、どうかくれぐれもご自愛を下さいますように。。。くれぐれも。。
<営業時間>
火・水・木 午前11:00~午後6:00
金・土 午前11:00~午後7:00
※7/25から木曜日午後7時まで営業します
(定休日:日曜日・月曜日)
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