2019年6月25日
梅雨の晴れ間ですね。なんと信じられないことに6月はもうあと数日となりました。ということは、今年はもう半年が過ぎ去って行ったのです。ということに、今朝気づきました(-_-;)。
皆さまこの半年間はいかがでしたでしょうか?右向いて左向いたら夏だった!いやだもう、どうしよう(^^;)もしかしてそんな感じでしょうか。
いえいえとはいえ、まだ半年あるぞ!来月からは仕切りなおして残りの月日を歩むため、今週はちょこっと今年を振り返ったり英気を養ったりできると良いですね(*^^*)
さて、季節は夏。
夏こそ、のんびりと情緒を味わいたい!何しろ騒ぐと汗をかきますし、なるべくゆっくりと涼しい場所を選んで風情を感じる時間を持ちたいです。そんな気持ちによりそうお着物と帯でございます。
夏付下げ「すすきに露」/夏友禅帯「茶屋辻」
シャリシャリとした素材感が夏の空気や汗ばむお肌にも心地よくさらりと触れる素材です。
夏すすきに降りる露は、朝に残る夢の雫。夏の夜はついつい夜更かししてしまいますが、夏虫の声に耳を傾けながら葉っぱに露が落ちるまで、うつらうつらとしてみたいです。夏の間は何事も一休み、夏虫の声が秋虫に変わるまでは、どうぞのんびりとお過ごし下さいますように。
茶屋辻とは、水辺に季節の草花を細やかに描いた文様のことです。ヒンヤリとした清水の流れる茶屋辻は伝統的には夏の藍染めの意匠でした。夏の草花はこれでもかと深く生い茂り、結んだ草を道しるべにもできるのだと、古の人々が多くの歌にも詠んでいます(^^;)
そういえば、少し前まで「新緑」だったのに、そろそろ「深緑」へと色を深める草木たち。季節が深まるって、日本語らしい響きがとても心に染み入ります。ちょうど夏を迎える頃は、一年の月日も深まる頃ですものね。そんなことを思いながら、冷たい清流に心を静める夏はいかがでしょうか?
こうしてみると、ススキに降りる露は、蛍のようにも見えてきます。夏は蛍が恋をする季節。
つつめどもかくれぬ物は夏虫の
身よりあまれる思ひなりけり
(よみ人しらず)
草にも木にも夏虫にも、ひと夏の秘めたる想いがあるのかと、そんな想像を巡らせるだけで心がほにょりといたします。だから夏はゆっくりと、心地の良いお召し物でのんびり楽しいお出かけを、どうぞぜひご計画下さいませ(*^^)v
※ただ今お着物のお仕立てがとても混雑いたしております。お急ぎのオーダーをお受けできない場合がございますので、ご着用日がお決まりの方はお早目にご相談下さいますようお願いいたします。
<営業時間>
火・水・木 午前11:00~午後6:00
金・土 午前11:00~午後7:00
(定休日:日曜日・月曜日)
お問い合わせはこちら