海の想いを着物に染めて海の想いを着物に染めて

2019年6月7日

海の想いを着物に染めて

梅雨入り☔しましたね(^^;) 

ひとえの季節は雨の日が多い。でもおかげでしばらくは気温低めで進みそうで、ぜひ雨の止み間を狙って単衣にお袖を通してあげたいですね。皆さまのご予定はいかがでしょうか?

本日は、江戸小紋のお話です(*^^*)

江戸小紋には無数の文様が存在しますが、本日ご紹介いたしますのは、美しい海の色でおススメする「貝づくし」の文様です。

画像は、これまでお客様がお誂え染めの前の「お試し染め」を下さいました試しキレを撮影しました。

貝は古くから和装にも多く用いられてきたデザインです。四方を海に囲まれたわが国では、貝は四季折々の縁起の良い食べものとして、また室内のインテリアや宝飾品として、そして貝あわせなどのお座敷遊びにも身近なものでした。

また貝は、大きな美しい海の中に住んでいて、海の底の不思議な物語を想像してしまう、浪漫あふれるモチーフであることも魅力なのかと思います。

 

右の貝と左の貝は文様が違う。そうなのです。

まずこちらは、とても細やかな「地落ち」という方法で、周りを点々で埋め尽くして貝を浮かびあがらせた文様です。細やかな文様ですのでプチフォーマルにもお召しになりやすいかなと思います。

(地落ち)貝尽くし

そしてこちらの貝は、点々で貝をあらわした錐彫りで描いた貝です。色んな種類の貝を可愛らしく寄せ集めた愛らしい文様です。

(錐彫り)貝尽くし

どちらも、袷・単衣・絽、あらゆる季節のお着物に、色んなお色でお染めしてまいりました。

広くて深くて青い海、そこに眠る貝たちに想いを馳せるとほんのり心が癒されます。何しろ海の中は私たちを包み込んでくれる素晴らしい場所なのでございますゆえ(*^^)v

 

そういえば「忘れ貝」という言葉があるようです。貝というのは、クルクルとした巻貝などを覗いては二枚がピタリと合わさっている二枚貝です。でも、貝拾いの浜辺で出会うのは片方だけの貝殻ですね。その離れて一枚だけ浜辺に打ち上げられた貝を「忘れ貝」と呼んで、万葉の時代には多くの歌にも詠まれてきたようです。

大伴の御津の浜にある忘れ貝
家にある妹を忘れて思へや
(万葉集・身人部王)

片方だけの忘れ貝は恋を忘れさせてくれる「恋忘れ貝」とも詠まれてきたようですが、でもこの歌は「その忘れ貝でも妹(愛しい妻)を忘れることなんてできないよ!」なんておっしゃっており、古の時代からずっと、そんなおまじないごときではどうにもならぬのが恋心というものでございます(^^;)

海の中で離れ離れになってしまった相方をお互いにずっと想っているのかと思うと、美しい貝殻たちにも心を寄せてみたくなります(#^.^#)

 

◆本日はおあつらえ写真集に素敵なお客様をお迎えしております。

鮮やかな海の色でお染めした「貝づくし」文様、単衣の江戸小紋でございます。なんとも素敵なおあつらえ!どうぞぜひこちらのページにてご覧くださいませ。

⇒海の音が聞こえる「貝尽くし」江戸小紋

 

江戸小紋のお誂えは、オーダー染めに1か月半+お仕立てに1か月を頂戴いたします(お急ぎの場合はご相談下さい)。お気持ちを寄せて見たくなる文様がありましたら、どうぞその物語の完成に向けて、お色選びから、お気軽にご相談下さいませ。

雨の日のお店はのんびりしております。お誂えは月日のかかることですので、まずはどうぞご相談から始めてみませんか?

 

梅雨の季節、どちら様もどうぞ、ご体調管理にも気を付けてお過ごし下さいますように。土曜日も元気にお店番しております(*^^)v

 

<営業時間>

火・水・木 午前11:00~午後6:00

金・土   午前11:00~午後7:00

(定休日:日曜日・月曜日)

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