2019年5月9日
GWが過ぎて慌ただしい毎日が戻ってまいりましたね。皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
今朝お掃除しながらご近所さんとお話しておりましたら、なんだかだるいね~休みボケかな~なんて、そういえばこの時期は「5月病」の時期なのでした(^^; 日頃から頑張り過ぎの人は、連休を挟むとなんだかガクンときてしまうのだそうです。
いつもお客様のお話をお聞きしていると、皆さまお忙しい方ばかり。どうか頑張り過ぎないで下さいますように、ゆっくりゆっくり参りましょう(*^^)v
さて、本日は、この夏の新作、友禅夏名古屋帯の単衣コーディネートをしてみました。
江戸小紋「かわり霰」×友禅夏名古屋帯「茶屋辻」
「茶屋辻」は水辺の風景や草花を細やかに描いた文様のことです。現在では四季を通じて着物や帯に描かれていますが、古くは夏の着物に染められていました。
ちょっと真面目に紐解きますと・・・
茶屋辻はそもそもは麻の素材に藍染めを基本として黄橙色を併用して模様を描いていたそうです。その後、江戸時代に糊を用いる糊防染が生まれたことでより細やかな模様が描かれるようになりました。しかしその茶屋辻の技法の発達が友禅染めの発明へと繋がり、そしてカラフルで細やかな友禅の着物が流行すると、藍染め主体の地味な茶屋辻が廃れていきました。
しかし、華美を戒める奢侈(しゃし)禁止令などの発令にともない、武家の婦人を中心として茶屋辻の着物が見直されるようになり、その模様はより繊細により美しくと発展してきたのです。
その後現在では、自然の風物を優雅に表す伝統的文様として、着物のみならず帯にも、四季を通じて愛される文様となりました。
ふむふむ、つまり茶屋辻とは伝統的には「水辺の風景を細やかに描いた文様」。なるほど夏こそ茶屋辻!夏の装いに茶屋辻文様をお召しになられることは、お着物通のムフフの楽しみかもしれません。
6月~9月、夏ひとえの季節の素材です。伝統的な藍色と黄橙色を配した情緒豊かな帯、細やかな糸目友禅だからこその作品でございます。
本日のコーディネートは、廣瀬雄一作江戸小紋「かわり霰」文様です。
一般的な江戸小紋のちりめん地よりも、シャリシャリふわりとしたシボ感もお楽しみ頂ける素材に染めています。そのため単衣のお着物にもとてもおススメです。水しぶきを浴びたような美しい霰(あられ)文様も素敵な江戸小紋です。
墨色の着物ってホントに着回しが抜群です。江戸小紋なら、色々なシーンにご着用頂けますので、一度お顔うつりをどうぞお確かめになってみてください(*^^*)
それにしても毎年のことですが5月って、気持ちいいな~という気温の日が続くかと思うと、時々夏のようにグンと上がったりするようで、そんなことを繰り返しながら夏へと向かうのかと思いますが、なんと金曜日・土曜日はグン!となりそうです。
お出かけご予定の方は、どうか無理なさいませぬように、長襦袢を夏ものにしたり、いっそのこと単衣のお着物にしたり、ご体調管理優先お願いいたします。
そして、疲れたなぁ~気がめいるなと思った時は、まずは「おしゃべり」するのが良いのだそうです。
ストレスが溜まってしまう前に、どうぞお出かけ下さいませ。おしゃべりいっぱいしませんか?お目にかかれますのを楽しみにしております(*^^)v
*お店では*
5/21(火)~25(土)
夏のおしたく展
を開催予定でございます
<営業時間>
火・水・木 午前11:00~午後6:00
金・土 午前11:00~午後7:00
(定休日:日曜日・月曜日)
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