2019年3月12日
このところのポカポカ陽気で桜🌸の蕾が膨らんできたのだとか、開花まであと10日ほど。いよいよ春が花開く季節となりました。
一年で一番好きな季節は?と尋ねられるなら、迷わず「秋」と答える私ですが(^^; どうにも春は、特にこの時期は気持ちが焦ったりどんよりしてしまうのは、これ花粉症のせいなんだ!と今朝お客様のメールを拝見してハタと気づきました。皆さまご体調はいかがでしょうか?
とはいえ、可愛らしい花が一斉に咲き誇る春、本当はこんなに素晴らしい季節はありません。終わりと始まりが一緒になってやってくる、切ないけれど夢多き春、(いえ個人的には終わりも始まりもない日常でございますが(^^;) ともかく、真新しい春はもうすぐそこ!
ということで、こんな愛らしい染め帯をご紹介いたします(*^^*)
紬に友禅染め名古屋帯「茶屋辻」
茶屋辻って御所解とどう違うの?これがもうなかなか難しくてその境目もあいまいとなっております昨今ですが、その出自から考えますと、御所解は御所のお庭や公家の牛車や貴重そして四季の草花を配し王朝文化を描いた雅な文様。茶屋辻はもう少し身近な茶屋や水辺や垣根そして四季の草花を愛らしく描いた文様と言われています。
こちらは「茶屋辻」。どうりでどことなく身近な感じがして、春や秋に散歩にお出かけするどこかの庭園のような景色です。あの茶屋でお抹茶とお菓子を頂いて、休日のひと時をのんびり過ごしてみたいな、そよ風に優しく吹かれる心地よさです。
やわらかくて光沢のある紬地に染めています。なので小紋や織のお着物などに気楽にお召し頂ける、可愛らしくてほのぼのする名古屋帯です。単衣と袷の季節にお召し頂けます。
江戸小紋「波木賊(とくさ)」×茶屋辻
もう少し季節が進んで、春爛漫の頃になりましたら、袷のコートを脱いでシースルーの薄物コートにお着換えいたしましょう。春や秋のお散歩には、しっとりフワフワの薄物コートがあると良いですね!
江戸小紋「波木賊(なみとくさ)」
店内でご案内しております、染め上がりの江戸小紋「波木賊(なみとくさ)」。単衣の季節にもおすすめの江戸小紋です。
人間国宝「児玉博」氏の型紙を染め職人の大野信幸氏が染めた作品です。型紙は大変に希少なもので、この型が破れてしまうと、もう再現は難しいのではないかとされています。
夏には土筆のような花を咲かせる木賊(とくさ:砥草とも書きます)ですが、一年を通じて風にそよぐ情景は大変たくましくて、そして無駄なくまっすぐ上に伸び行く様子は和装のデザインにも好まれてきました。こちらは木賊の中でも大変珍しい文様、濃い茶紫色で染めています。単衣でお召しになっても大変に素敵な江戸小紋です。
店内でご案内中です。お値段などお気軽にお問合せ下さいませ。
さて、日が長くなり、お昼間のポカポカな空気が夕方まで残り、なんだか春の匂いがいたします。
先ほどのお客様から、旦那様とこれからコンサート♪なんて羨ましいメールを頂戴いたしました。夜のお出かけもしやすくなる季節、夜になると花粉症がやわらぐように感じるのは気のせいでしょうか(^^; やっぱり春は素敵な季節です!!
今週は、金曜日から店内催事を予定しております。
3/15(金)~23(土)
単衣を先取り「色大島コーデに薄物コート」展⇒詳細こちら
今年の春単衣の季節はどういたしましょうか?季節が前倒しになる昨今は、単衣の季節も長くなりました。桜が開花する前に、どうぞぜひご予定下さいませ。
<営業時間>
火・水・木 午前11:00~午後6:00
金・土 午前11:00~午後7:00
(定休日:日曜日・月曜日)
営業時間内のご来店が難しい場合、時間外のご予約が可能な場合もございます。あらかじめ、どうぞご相談下さいませ。
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