お天気に恵まれた土曜日はご遠方からもお立ち寄りを下さり誠にありがとうございます。

東京では穏やかな週末を迎えておりますが、この季節にお天気図を眺めると、北陸や東北・北海道では⛄マーク、太平洋側は☀マーク、「長いトンネルを抜けると雪国であった」なんて、まるで魔法の国のように実はこの国は広いのでございますね。皆さまのところでは、どんな景色に包まれていますでしょうか？

週末日曜日は「大寒」です。一年で最も寒い時期ですが、「冬来たりなば春遠からじ」。暖かな季節に想いを馳せて、本日も美しいコーディネートをご紹介いたします。

訪問着（付下げ）「シダ尽くし」

画像では友禅の柄が良く写らなくて申し訳ございません。やさしいベビーピンクのお色に、繊細に優雅に流れるようなシダのデザイン、何とも上品で大変に美しいお着物です。

このお着物は、訪問着なのか付下げなのか！？呼び方にとっても迷ってしまうのですが、絵羽柄の美しいお着物であり、共八掛け付き、でも豪華でインパクトのあるお着物ではなく清楚で上品な軽めのデザイン、なので本当は付下げと呼ぶのがふさわしいように思います。お値段的にも訪問着よりも楽ちん、だから「訪問着（付下げ）」とご案内してみました(^^;

こうしたお着物は、コーディネートする帯次第なのです。豪華な帯をあわせてフォーマルなパーティーへ、優しい帯をあわせてお食事会や観劇に、つまりすると、着用シーンの巾の広いお着物ということになります。フォーマルシーンがカジュアル化個性化する昨今にはとても嬉しいお着物です。

ベビーピンク色

ベビーピンクのお色は、ピンクでありながらベージュ味のある上品な淡いサーモンピンク系のお色です。年齢を重ねた大人の女性にも良く似合うはんなりとした優しいお色。特に大人の女性にお召し頂きたい、まさに「お召しになる人を引き立てるお色」と言えます。

シダの葉っぱは柔らかく「垂る（しだる）」ことから「齢垂る（しだる）」にかけて長寿の縁起物とされています。色数を使わずにここまで美しい作品を描けるのは、熟練の職人さんにしかできない真糊糸目のなせる技。年齢を重ねるほどにシンプルでありながら質の良い美しいものに身をまとって頂きたい、そんな思いを込めたお着物です。

※こちらのお着物は1/26までのご案内になります。

シダ尽くし×西陣織袋帯「花菱段」

とても珍しいユニークな袋帯です。こちらの袋帯は昨年の秋に京都の工房でオーダーをしたものが年明けに織り上がってまいりましたものです。

齢85歳という、とんでもなく熟練の職人さんが織り上げた、普通ではありえない！とおっしゃる作品です(^^;　と申しますのは、横段に銀の箔が透かし織りされれいる部分ですが、これは柔らかい銀箔を用いています。締める時に爪でひっかけたりしないように、糸が動かないようにしっかりと織り込まれています。このような柔らかな箔を工夫して織り込むなんてことは機械ではもちろん手機ならではなのですが、それでも「ありえないもの」なのです。

また、素材感にもこだわっています。色んな素材の細い細い糸を撚って仕上げた糸を織り上げているのです。ひと味違う風合いをぜひ間近でお楽しみ頂きたい作品です。

パーティなんかなくても、素敵な春は遠からじ！お食事会や素敵なお出かけに、春らしい装いでお出かけ頂きたいです。

日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。

来週も引き続き、のんびりゆっくり「新作展」を開催いたしますので、お近くにお越しの際はぜひどうぞ遊びにいらして下さいませ。

～1/18（金）～26（土）初春新作展～

期間中は新作早割りサービスとして(^^♪着物や帯のお仕立て代を無料とさせて頂きます（おあつらえ江戸小紋などオーダー制作のものや長襦袢は除外です）。どうぞぜひ新しい春を眺めにお出かけ下さいませ。

<2019年営業時間>

火・水・木　午前11：00～午後6：00
金・土　　　午前11：00～午後7：00

　営業時間内にご来店が難しい場合は、どうぞご遠慮なくご相談下さいませ。（しばらくの間は毎週木曜日だけはどうしても融通が利かないのですが）それ以外の日には、開店時刻前、閉店時刻後もお待ちできる日もございますので、あらかじめお問合せお申しつけ下さいませ。誠に申し訳ございませんが何卒よろしくお願いいたします。