2020年5月30日
まず、お知らせです!
6月2日(火)午後0:00~午後0:30 NHK BSプレミアム「イッピン」という番組が放送されます。
当店の「お誂え江戸小紋」を染めて頂いている職人さん(石塚幸生さん)の工房にカメラが入ります。皆さまにお届けし続けております「お誂え江戸小紋」を、ひたすら染めて下さっている石塚先生が、江戸小紋について、はにかみながらお話しておられます。
石塚先生はとてもシャイな方で、お客様と直接お会い頂ける機会が殆どないのですが、今回はアップで登場!後継者であるお嬢様の職人修行奮闘ぶりも、どうぞぜひ、お見逃しなく、ご予定下さい。
火曜日のお昼間はお出かけされる方も多いと思います。お忘れなく、録画予約してください!
実は5/26の夕方に最初の放送がされたので、ご覧になった方もあるかもしれません。ただ私、誠に遺憾なことに、緊急事態宣言解除に翻弄され、うっかりご案内を忘れてしまいました!すぐに再放送されてホッとしております。今回こそぜひ❣
また、以前に当店での取材時に撮影された、江戸小紋柄の引き出し映像もチラリ(^.^)
無限と言っても良いほど、多くの文様のある江戸小紋ですが、やはり、その頂点に立つのは「鮫」文様、中でも「極」と呼ばれる文様「極鮫」は、遠目にはまるで無地にしか見えません。でも無地とは違う。
あまりにも細かい点の集まりが、これ以上はない程のち密さを保ち、極めて整然と染め尽くされます。型紙を置き、一寸違わぬ作業を黙々と繰り返す。ゆるぎない秩序の中にありながらも、まるで何の束縛からも解放されたような優雅さをまとい、果てのない夢のごとき、そこにしかない光と影の世界が生まれます。
細やかであるほどに、まるで心のヒダのような繊細さと、深い包容力を持つ「極鮫」という江戸小紋。長いこと、江戸小紋お誂え処の店主として過ごしてまいりましたが、それでも尚、飽きることなど決してあり得ない、至福の世界でございます。
いつだったか、初めてのお子様の七五三にママのお着物としておつくりしました「極鮫」です。三才になるというお子様は女の子ちゃんでした。ピンク色が大好きなのだ、ということで、華やかな愛らしい色でお染めしました。今頃は元気な小学生さんになられているのかな。幸せに満ちた極鮫小紋、きっとご成長の節目節目で愛され続けていることと、想像が膨らみます。
お子様方がみんな独立されてから、お茶のお稽古を始められて、とってもお茶が好きになられて、お茶会も楽しみにお出かけになられておられました。紋付をつくりたいとのご要望でお染めした極鮫文様でした。その後、ずっと遠くにお引越しをされたとお聞きしましたが、きっと今でも、大好きなお茶とお着物を愛して下さっているのだろうな、どんなことも包み込んでくれるような極鮫小紋です。
江戸小紋は色で着る、そう石塚先生がむかし話しておられました。江戸小紋の色は、点や線の細かさが描く文様のディテールと、地の色の持つ色彩が混ざりあって、一つの色が生まれます。同じ地色を用いても、文様が違えば、随分と違う色が出来上がります。しかしもっと大事な色を作る要素、それはお客様自身でございます。
お店を開業した15年近く前、始めて作ったHPに(我ながら感心してしまいますが)こんなことを書いておりました(^^;)
「江戸小紋が、無駄なく研ぎ澄まされた美しさを誇ることは言うまでもありませんが、それゆえに、着る人の人柄や雰囲気、個性ある美しさをとても良く映しだしてくれます。江戸小紋の「色」とは見た目のきれいさばかりでなく、人を表す美しさであるのかもしれません。 身にまとって頂いて初めて、江戸小紋の〝色〟は完成するのです」
なるほど、そのとおり(*^^)v
ちなみに、その当時、自分のために誂えた「極鮫」小紋です。あれから15年以上が経ち、今の私が着るとどんな色に見えるのだろう・・・ちょっと、いやかなり、心配💦
当店の江戸小紋は、一部の反物をのぞき、色と柄をご指定頂いてオーダーにておつくりしています。店内では豊富な色柄見本をご覧頂けるのですが、もしお店が遠く感じられたら(↓↓↓)
◆お家にいながらにして届く「江戸小紋のお試し染め」というサービスもいたしております!こちらもどうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。
お休み明けは6月突入です!また元気にお訪ね下さいますのを楽しみにしております。
6月2日(火)午後0:00~午後0:30 NHK BSプレミアム「イッピン」録画お忘れなく!
*(当面の間)予約優先にて時短営業します*
営業日:火曜日~土曜日
営業時間:午前11時~当面の間午後5時
(日・月曜日:定休日)
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