2018年7月6日
今日は七夕です。各地で記録的な大雨や被害がもたらされているようですが、大丈夫でございましょうか。東京の空は曇り空、雨が少ないことが申し訳ないぐらいですが、今夜のお空の様子はどうでしょう?
今宵は彦星さんの船が天の川を渡る夜。
天の川 霧立ちわたり 彦星の
楫の音聞こゆ 夜の更けゆけば
(万葉集)
夜更けに耳を澄ますと、もしかすると聞こえてくるかもしれません、彦星さんの船の楫(かじ)の音。どうか無事に、待ち焦がれた逢瀬が叶いますよう。
さてところで
先日もご案内申し上げました「伊勢型紙そのものを販売させて頂きます」のご案内には、大変多くの方からご反響を頂きましてビックリしております。お家に飾って下さる方、着物へのオーダー染めをご注文下さいます方もあり、誠にありがとうございます。(以前の記事⇒こちら)
本日は、さらにさらにまた型紙がドサッとやってまいりまして・・・(^^;
今回は、「着物に染めませんか!?」のご提案でございます。
こちらの型紙、格子状のアミアミは何だろう?
これは、「紗張り(しゃばり)」と言って、大柄で繊細な柄の型紙は直接反物に染めることができません。何しろ細い線が多く、切り取る部分が多い、そんな柄については、型紙は紙ですから破れてしまいます。そんな柄の場合は、絹の紗を貼って漆をひく「紗張り」という方法で型紙を強化します。
今回ご紹介する型紙は、全て紗張りを施してあります。当店で通常ご案内している「おあつらえ江戸小紋」の微細な柄に比べるとわりとハッキリとした小紋柄です。紗張り済みですので、このまま反物を染めることができるものたちです。
今回もまた70枚という多くの型紙が到着いたしましたが、その中から今日は10点ほどご紹介したいと思います(*^^*)
画像は全て型紙を撮影しております。これをもし反物に染めた場合、型紙のある部分(焦げ茶の部分)がお好みの色に染まります。
錐扇
枝花
更紗菊
風舞い藤
水文
菊唐草
鶴
更紗
柳舞い
霞に花
駒
椿
楓
風舞い撫子
撫子
いかがでしょう?どれにしましょうか?素敵な柄がまだまだ、たぁ~くさんございます。
画像では実際の柄の大きさをちゃんとお伝えできないかと思いますので、どうぞお気軽にご覧になりにいらして下さいませ(*^^*)
《型紙からオーダー染めについて》
・まず、お好みの型紙を選んでお買い求めください*型紙のお値段はお気楽にお問合せ下さい。
・お選び頂いた柄で反物染めのお見積りをさせて頂きます。
・お好みの色をご指定(店内に色見本もご用意あります)頂き、染めの発注を頂きます。
・反物染めの前にご希望であれば「お試し染め」をさせて頂きます。
・染めた後の型紙はお客様にお返しします。ご自宅のインテリア等としてお楽しみください。お着物と同じ柄のインテリア!なんて素敵です。
・とりあえず型紙を買って後日染めオーダーします!の方は、型紙の端を裁断したりなどせずにそのままの状態で額装するなど大事に保管してください。
・もちろん、反物に染まった後は、お着物へのお仕立ても承ります。
※お詫び:大変繊細な型紙でございまして、ご配送などができません。申し訳ないのですが、ご来店での対応のみとさせて頂きますこと何卒お許し下さいませ。
*額装などのインテリアにもおすすめの型紙、以前の記事は⇒こちら
さて彦星さんの準備はいかがでしょう。もしかして、このところの大雨で天の川が増水してしまっていたらどうしよう。そしたらまた今年もカササギたちが橋をかけてくれるのでしょうね。天空では素敵ななドラマが起こる夜。どうぞ皆さまにも楽しい週末でありますように。
日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。お休み明けにまた晴れ晴れとお目にかかれますのを楽しみにいたしております。
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