2018年4月12日
*4/13(金)都合により午後2時開店*
どうぞよろしくお願いします。
さて、ただ今店内では
4/10(火)~4/21(土)
はんなり訪問着店内展示会
開催中です。
実は・・・こんな小さなお店に盛りだくさんの訪問着がやって来た!っていうだけで毎日ドキドキしております(^^; 古典を踏まえながら現代の街並みや暮らしにも似合うデザインや色彩、きっと今まであまり見かけることのなかった作品たちばかりです。気持ちの良い春の日が続きますので、どうぞぜひ、遊びにいらして下さいませ(*^^*)
本日ご紹介いたしますのは、御所解の草花柄の訪問着です。
手描き友禅訪問着「絵付御所解」
このベージュ色の地色は「ヴァニラ色」という感じがとても近いように思います。クリームでもなく薄茶でもなく、優しい風合いを感じさせてくれるお色です。
このお着物の素敵なところは、御所解に描かれたお花たちの色彩。菊に牡丹に藤に桔梗、葵に紅葉に桜に・・・。カラフルな色彩ですが、落ち着きとまとまりのあるトーンの色彩が配されているものとても魅力的なのです。
大きな柄ではない分、とても上品で繊細で、楚々とした美しさを感じさせてくれる文様です。
御所解の古典的なデザインには心を癒される不思議な世界観があります。草花の間をそよ吹く風を感じる景色がとても心地が良いです。
ずっと眺めていると、いつの間にかタイムスリップをして、平安の世へと舞い込んでしまいそうです(^^;
春の昼下がりのお店番は気を許すと瞼が落ちる。。(今日の妄想????)
あれ、ここはたぶん、やんごとなきお屋敷のお庭。あれあれ?いつの間に私はここに来てしまったの(^^;
美しいお花が咲き乱れ、なんだか好き勝手に雑然と咲いているようでいて、そこにはちゃんと秩序があり、どこかしら里山の風景にも思えるけれど、そもそもこの時代のお庭って、草花の自然な風情を味わいつくせるようで、野草も一緒に季節の景色を彩ってくれているところが素敵(*^^*)
な~んて見とれていると、お屋敷の中には雅な女性の姿が垣間見える。垣間見!なんて私、光源氏みたいじゃん(^^;なんて思いつつ、お庭とお屋敷と、ちらりと見え隠れする女性の気配があまりにも美しいので、しばらく見とれてしまいました。
夜になり、月が昇ります。電気のない世界の月灯りとは、こんなにも明るいのだ。月に照らされるお庭と、ゆらゆらとした灯りのもとで何やら懸命に筆を走らせる女性の姿がぼんやりと御簾に映し出されて、あまりに素敵なので、今夜はこのお庭で野宿させてもらおう(^^; するとか細い女性の声が聞こえてきました。。
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に
雲がくれにし夜半の月かな
えっ、そうなんだ。なるほど、彼女こそが紫式部さんなのだ!そう気づいた途端、我にかえりました。春風が着物の裾をふわりと揺らす、春でございます。(#^.^#)
しっとりとしたお色ですが、可愛らしい草花の優しい雰囲気に心がトキメキます。大事なお食事会、観劇、お茶席、ささやかなお祝い事にも、上品で女性らしいしなやかなお着物です。年齢に気兼ねすることなく、この先もずっと長い物語をつむぐ大事なお着物になりそうです。
見てもまた逢ふ夜まれなる夢のうちに
やがてまぎるる我が身ともがな
(源氏物語)
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