2018年2月3日
今日は「節分」、明日は「立春」でございます。今年はとんでもなく厳しい寒さが続きますが、それでも春はやってくるのですね。
雪の内に春はきにけり
鶯のこほれる涙 今やとくらむ
(古今和歌集/藤原高子)
鶯(うぐいす)は別名を春告鳥といいます。春一番を知らせる鳥です。
あれ?でもどうして涙が凍ってしまったのかな?それはきっと雪の雫なのでしょうか?早く溶かしてあげたい!もうすぐ…梅の花が咲く頃にはきっと、春一番の鳴き声が聞かれるといいですね。
さて本日は、春らしいはんなりとしたお色目の付下げをコーディネートしてみました。何だかとてもうっとりしてしまう本日のコーディネート、いかがでしょうか(*^-^*)
◆友禅染め付下げ「若冲ぶどうつた重ね文」
◆西陣織袋帯「菊牡丹唐草文」
むむむっ、とっても上品な「さくら色」のお着物です。でも「ぶどう」は春でも良いのですか?そんな質問を頂いてしまいそうです(^^;
「ぶどう」や「つた」の文は吉祥文です。豊かな実りを願う「ぶどう」どこまでも伸びゆく「つた」、縁起の良い文様のため通年使用される文様とされています。もちろん秋の季節にお召しになると心地よいものでございますが、はんなりとした「さくら色」で良き日の願いを込めるのも素敵かもしれません。
さくら色は艶やかなピンク色と違いベージュにわずかにさくら色を混ぜたようなささやかなお色です。年齢を重ねても上品で美しい、私もとても好きな色。皆さまはいかがでしょうか?
上前には刺繍。葉っぱの露もとても素敵です。
現代アートにも通じる伊藤若冲(じゃくちゅう)の伸びやかな絵にも心を動かされる作品です。
チョコレート色の新作帯がとても良く似合います。色数を押さえた美しいお着物に華やぎを添えてくれます。
唐織の豊かな風合いと軽めの仕上がりが気持ちの良い帯です。古典柄なのにどこかモダンな印象も感じてしまう可愛らしさも魅力的です。
さて明日からは暦の上では春!でございます。
早いもので2018年がスタートして1か月が過ぎますが、新しい年はいかがでしょうか?古くは、一年の始まりは立春でした。なので節分は大晦日にあたるそうです。だから今日は豆まきをして邪気を払い、明日からの新しいスタートに備える日なのだそうです。
この1か月、イマイチかなぁ~って方には、立春はリ・スタートのチャンスです(*^-^*) 週末でございますので、やり残したお掃除をして、新しい春を清々しくお迎えくださいますように。
何しろ、鶯の凍った涙も解ける春。
まだまだ寒さが続きますが、春は必ずやってまいります。どちら様もどうぞ、体調管理に気を付けて新しい希望の春をお迎えくださいますように。
※日曜日、月曜日は定休日を頂戴いたします。お休み明けにまた元気にお目にかかれますのを楽しみにしております(^_-)-☆
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