2023年9月8日
本日9月9日は旧暦では「重陽の節句」です。古来中国では、月と日ともに奇数が重なる日(1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)は、陽(奇数)が重なり陰となる日であり、季節の変り目でもあるということで、旬の植物を供えて邪気払いをしていたそうです。その風習が日本に伝わってからは「五節句」として宮中行事が執り行われるようになりました。
その一つ、9月9日は「菊の節句」でもあります。長寿をもたらすという菊の花で邪気を払いましょう、という日です。
邪気?は俄かに感じることができませんが、季節の変り目であることはわかります。つまり、体調を崩しやすい頃ですから、どうかお気をつけて過ごして頂けますように。何しろ「長寿」を願う、という日でもあり、長寿か…、秋風がしんみりとしみわたります。
露ながら折りてかざさむ菊の花
老いせぬ秋のひさしかるべく
(古今和歌集/紀友則)
そうそう、暦の上では、この頃までは真夏の装いも許される感じでありますが、今年の9月はまだまだ残暑厳しいようで、お出かけの装いは、どうかご無理なさいませぬようお願いいたします。
さて、本日のコーディネートは、小紋に袋帯のコーディネートです。だんだんと秋が進むと、お出かけ先も少しグレードアップしそうですから、友禅の小紋を華やかに装ってみませんか?
友禅小紋「小花更紗」×西陣袋帯「オリエント華紋」
こちらの小紋、とても愛らしくてほんのりとしたサンドベージュの色合いも美しい小紋です。小花更紗のデザインは季節を問いませんので、単衣仕立てでも袷仕立てでも、お好みで楽しんで頂けます。羽織仕立てでも可愛らしく仕上がります。小紋って、使いまわしが良いのがいいな、と思います。ちょこっと食事しない?なんて時、小紋はとっても役立ちます。
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小紋には、染めや織の名古屋帯を合わせることが多いかと思いますが、今回は、おめかしコーデということで、こちらの袋帯をあわせました。
訪問着、付下げ、小紋、上質な織着物まで、幅広くコーディネートできる袋帯です。すごく格ありというわけではないのですが、現代のシーンではモダンな華やぎを添える帯が重宝します。中世の壁画もようみたいなカスレ具合も秀逸で、お色の感じも素敵だな、と思います。
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例えば、観劇、夜のお食事会、プチ同窓会、訪問着や付下げでは気おくれするな、と思うシーンには、小紋にこんな洒落た袋帯スタイルが良いかな、と思います。
間もなく、お出かけしやすい気候になりますから、どうぞぜひ、親しい皆さまとご相談されたりして、秋のお出かけ計画進めて下さいますように。
日曜日、月曜日は定休日を頂戴いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
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