2023年5月27日
随分と気温が上がって、昼間はエアコンが必要な陽気となりました。来週からは雨が降るようなので、今日は衣替え日和とのこと。いかがお過ごしでしょうか?
本日も、昨日に引き続き、能登上布をコーディネートいたしました。合わせた帯は、大麻の型絵染め名古屋帯です。
もう、こんな季節が近づいているのですね(*^^*)
能登上布×大麻帯「ススキに蜻蛉」
墨地のみじん縞柄の能登上布です。昨日の記事では生成り色でご案内いたしましたが、こちらは墨色。濃い色は大変に透け感が良く分かり、見た目にも一層涼しく感じます。
夏の黒は、暑さを鎮めてくれるようで、涼しい顔してスレンダーな黒をお召しのお着物美人さんを見かけると、思わず見入ってしまいます。夏にこそ黒を着てみたい!その願い、能登上布が叶えます(*^^*)v。
風が吹くと裾が心地よくなびき、お召しになっている方にも、麻の繊維を通して気持ちよい風が吹き抜けます。汗を逃がしてくれる、麻、ならでは!
本日は、大麻の型絵染め帯「ススキに蜻蛉」をコーディネートしました。
ススキや蜻蛉は秋の風物詩でありますが、毎年夏が熟してくると野山ではススキが穂を出してトンボが飛びかう時期を迎えます。暑さは続きますが、ゆっくりと草木は秋を始めるのです。夏のデザインは、秋を描いて気持ちに涼風を吹き込んでくれるものが多くあります。ナチュラルな麻の素材に描いてくれれば尚更、風情たっぷりでございます。
6月~9月の帯です。
※商品一覧ページに掲載しました➨https://someichie.com/item/28007.html
麻の自然布の風合いのせいか、ススキにトンボを思い浮かべると、懐かしい景色が思い浮かびます。あれはもう何十年前のことだろう。幼い頃、田舎のあぜ道をおばあちゃんと手をつないで歩いた景色だろか。おばあちゃんはいつも着物を着ていた。あの時の着物は麻だったのだろうか・・・
「大きくなったら私・・・してあげるね」、おばあちゃんがその時何て言ったのか、その声さえもうろ覚えで、その約束をしたことさえずっと忘れていたわけで、おばあちゃんが居なくなったと聞いた時、急に思い出したあの景色。夏の思い出は、いつでもちょこっと切ないです。
あの頃へ 行こう 蜻蛉が 水叩く(坪内稔典)
さて、来週からは雨が降る!なのでこの週末は、色んなお洗濯に精を出し、箪笥やクローゼットを夏仕様に変えましょう(*^^*)
日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。お休み明けに、またどうぞ元気にお会いできますように。
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