2023年4月28日
*4/30(日)~5/8(月)GW休業*
間もなく世の中は、まったりふんわり連休に突入でございます。皆さまのご予定はいかがでしょうか?
当店もしばらくお休みを頂戴いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、お休み前に、ただ今お店でご案内中の、ちょっと素敵な夏の装いをご紹介させてくださいませ。爽やかでとっても愛らしい逸品たちです!!
古代越後上布×くず布八寸帯
越後上布に「古代」がつくって?
越後上布には「重要無形文化財の越後上布」「古代越後上布」「越後上布」の3パターンがございます。
そもそも伝統的な越後上布は、タテ糸もヨコ糸も手積みの苧麻を用いて、熟練の職人さんが腰で張力を調整して織るイザリ機で織り上げます。それはもう、風合い豊かな素晴らしい織物で、現在では、目が飛び出るほどのお値段、出会うことも希少な「重要無形文化財」です。
それでは仕方ない、ということで、タテ糸を手積みの苧麻ではなく機械紡績のラミー糸に(ヨコ糸は手積みの苧麻)することで、高機で織ることができるものを「古代越後上布」と呼んでいます。多く目にする越後上布(「重要無形文化財」でも「古代」でもないもの)は、タテもヨコもラミー糸のものとなります。
そしてこちらは、その「古代越後上布」です。
つまり、古代越後上布は、伝統的な重要無形文化財指定の越後上布の特色を引き継いで、糸と織の効率化を図った織物といえます。
とはいえ古代越後上布は、程よい加減で手積み苧麻糸を用いて手織りをすることで、味気ない機械織りとは一線を画す麻織りものです。もちろん雪さらしを行っています。
ただ、重要無形文化財ほどではありませんが、古代越後上布も、毎年一作品ご案内できるのがやっとなほど、数は大変に少なく希少なものでございます。
そして、何といっても、この作品の素敵なところは、この絣のデザインです!ちょっと何と申すか、可愛いです。可愛いけれど、歳を重ねても身にまとえる可愛らしさ。爽やかな水色と絣模様のパッチワークみたいなデザインにキュン❣としています。いかがでしょう?(水色の色合いは、画像では発色が良く見えますが、実物の方がより柔らかい色合いです)
撮影のために反物を解いてふわりとテーブルに置くと、布地がゆっくりと降りてきて、うふふと落ち着きます。
ただ今店内には、タテ糸ヨコ糸ともにラミー糸の越後上布がありますが、触り比べると、タテヨコ・ラミーの越後上布はしゃっきりとした安心感があり、古代越後上布はもう少し柔らかで軽い肌触りで、なぜだか気分がほにょりと和らぎます。
絣の模様や色にもこだわり、懐かしさにも似た愛らしさ、突き抜けた爽やかさと清涼感のある配色、さすがの逸品でございます!
年齢を重ねても、夏という季節は、「可愛い」をほっこりと装うチャンスかなっと思ったりしています(*^^*)v。
くず布八寸帯
葛布は山野に自生する「葛(くず)」の繊維をとって糸にして織り上げた自然布です。タテ糸ヨコ糸ともに葛の八寸帯です。
葛は、科布や藤布に比べると、しなやかな肌ざわりが特徴です。といっても、ふにゃふにゃした感じではなく、程よいハリ感があってシャキッと締めやすい触感がいたします。
また、葛の繊維は、透明感のある光沢が特徴です。ナチュラルな自然布でありながら、どこか上品な風合いも魅力の一つです
自然色の葛糸と、藍や深緑に染めた葛糸を織り上げた八寸帯。
光の加減で、墨色に近く見えたり、モスグリーン色に見えたりする、糸の風合いと色との不思議なマジックです。
八寸帯ですので、芯を入れずに仕立てます。ハリのある締め心地の良さと、しなやかな軽さ、夏の麻はもちろんですが、紬織物や、シンプルな小紋にもよく似合いそうです。
3シーズン(春夏秋)と長い間お召し頂ける帯であることも、ちょっと嬉しいですね。
可愛い!とカッコイイ!があわさって、ほんわかとまとまる夏の装いです。もう間もなく、日本の夏がやってきますね。
(お値段はお気軽にお問合せください)
さて今週の日曜日から長めのお休みを頂戴いたします。お休みの間はメールの返信にもお時間を頂戴することになりますので、もし、何か気になっておられることがありましたら、どうぞお早目にお申しつけ下さいますようお願いいたします。
明日4/29(祝土)は通常通り営業しております。
4/30(日)~5/8(月)GW休業
*営業時間*
午前11時~午後6時
(定休日:日曜日・月曜日)
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