2023年4月21日
4/22(土)まで
(お問合せは4/24(月)まで)
《西陣の帯と着物展》
*織楽浅野*
*帯屋捨松の帯*
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*北村武資遺作*
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*京都貴久樹の総柄小紋*
(ご紹介記事➨こちらクリック)
~期間中対象商品お仕立て代サービス~
さて、店内で全お品をご覧頂けるのは明日の土曜日(4/22)まで、となりました(もし期間中はご来店が難しいけれど、やっぱり見てみたいな!というお品がありましたらご遠慮なくお申しつけ下さい)
本日は、この度が最初で最後のご案内になります「織楽浅野さんが作った着物」のこと、なかなか実際のイメージを画像では写しきれず、もしや、この魅力が伝わってないのではないか!?と思いまして💦もう一度撮影にチャレンジしてみました。お天気の良い窓辺にて、自然光で、実際に見た感じに近いお色目を出せたかな、と思います。コーディネートしていますので、どうぞご覧になってみてください。
◇特徴1)染め:型染めの着物ですが、地染めをして型紙を何種類も用いて、さらに引染めをするという手の込みようは、織楽さんならではの色合いやデザイン性へのこだわりです。シックな色調ですが、飽きがこずにコーディネートの汎用性も幅広く、お稽古やお出かけに、ヘビーローテーションできます。
◇特徴2)素材:お客様にご試着させて頂いてわかったことですが、ほとんどシワができないことに驚いてしまいました!さらに、サラサラ触感で、軽い。薄手だけど程よいハリがあるので着付けしやすい。ささっと着られる着やすさは、お着物ライフの強い味方になるでしょうと実感しております。
例えばもうこんな夏日には、単衣で着てしまうのにも、とてもおすすめです!紬好きさんにもお召しになりやすい、やわらかものです。
何しろ、素材感にもそそられる心地よさは何とも素晴らしいと、ちょっと感動しております!!
着尺(1)
風情を感じる上品さ、コーディネートのしやすさ、着回しの良さが魅力かなと思います。
時雨や春雨のようなイメージを抽象的なドット柄で表しています。色を変えて複合的に型紙を重ね染めし、引染めを施すことで、豊かで奥行きのある表情に染め上がっています。地紋も引き立つ染め上がりに、ほんのりとした心地よさを感じます。
袋帯「鳥樹花文」
濃いセピア色の帯です。訪問着・付下げ~小紋や上質な紬までお洒落に合わせて頂けます。よぉ~く見てみて下さい。鳥さんが微笑ましくて、なんだか幸せになりそう。
着尺(2)
若々しい墨色です。個人的にも、地紋とコラボする、華やぐ色と型模様がとても素敵だな~と思っています。
古書店で出会った古い型紙に魅せられて、その型紙デザインを新たに彫りなおしてリメイクした文様だそうです。浮きあがるような地紋の生地に染めることで、奥行きと表情を醸し出しています。地染め+型染+引染めの合わせ技で染め上げています。
名古屋帯「コプト文」
古代エジプトのコプト裂特有の綴れ織の文様を織り出した帯。繊細な織柄はもちろんですが、この無地部分の表情のある織にひきつけられてしまいます。
着尺(3)
お召しになって動くと、光沢感がとても美しい。そういうところまで計算されているところが、さすが織楽さんです。
織楽さんの帯のデザインをモチーフにした文様で、矢かすり模様の変形です。ダイヤモンドのような煌く菱模様の生地と相まって、モダンでとても美しい奥行きのある表情が素敵です。やや光沢感のある素材が引き立てられて、清々しい印象も素敵です。
袋帯「華飾割付文」
この優しい水色が大変に愛らしくて、ちょっと惹かれます。花というより華ですが、その上品で盛り過ぎない華やかさが織楽さんなんだなって思います。
着尺(4)
着尺(3)の色違いです。淡いウォーターグリーンの色合いが、菱地紋の光沢のある生地に染まると、より瑞々しく透明感のある美しさが素敵です。
光が当たると、微妙な色の変化が楽しめます。グレーではなくて緑色でもなくて、とにかく瑞々しい美しい色です。
名古屋帯「こいちご」
この着物に「こいちご」ちゃんの帯が良く似合いました。大人の色彩なのに、ちょこっとした可愛らしさに気持ちほころびます。
着尺(5)
実際にお召しになると、この柳のゆらぎがとても粋で色っぽくて素敵でした。
フランスの印象派の画家クロード・モネの「柳」の枝をイメージしてデザインしたもので、数枚の型紙を重ねて染めて、ゆらぐような情景を描いています。微妙に異なる色調が奥行きのある表情を醸し出しています。複合的な型紙を重ねた傑作です。
袋帯「間」
この帯、37年前に生まれたデザインで、織楽さんのミニマルなモノづくりのルーツになった作品だそうです。引き算の美学を追求するために、どこまでも手をかけ工夫を凝らした織の妙。サラリとお召し頂くと、どんなにか素敵でしょう!
着尺(6)
手描き友禅の染屋さんがちらっと見にいらして下さって、これは大変に美しいと何度もおっしゃっていました(*^^*)
織楽さんの帯のデザインをモチーフにした文様です。生地の地紋のおかげでデザインを引き立ててくれています。地色を引いて、その上から3種の型染めを重ね、さらに引き染めを施すことで完成させた表情豊かな仕上がりです。のっぺりとした染めでなくて、ところどころひび割れて見える感じも型紙3種類のなせる技。
名古屋帯「花石榴文」
実は、シルバーグレーにレモンイエローは良く似合います。特にお着物コーデがハッと華やぐ感じが素敵ですね。石榴(ざくろ)の輪郭は黒ではなくて、グレーとセピア色の濃淡ですし、霞のような無地場の織にため息です。
着尺(7)
のっぺりとした染めではないのです。この地紋が浮き立つ様子を見てみて!いやはや、なんとも素晴らしい!
古書店で探し求めた古い型紙をリメイクしてデザインされた文様です。古さとモダンさを併せ持つ、ユニークな型紙文様を用いて、地染め→型染→引染で染め上げられています。地紋が浮かび上がる生地を用いて、染めとのコラボレーションも見事です。
名古屋帯「金泥ぶどう文」
この帯、個人的にもちょっと“推し”です。画像より実物にお会い頂きたい!
着尺(8)
織楽さんの帯「ノイズ」のデザインをモチーフにしています。地紋ももちろん、デザインにふさわしいものが選ばれており、地色+3種の型染+引染と、何度も何度も手をかけることで無地に近づける、という、この素晴らしい染め上がりをぜひお手元でご覧頂きたい作品です。
「ノイズ」の帯、私物で持ってます(^^;)。しかし、帯と違い、この市松の地紋とのコラボに、なるほどそう来たか!と思わせてくれる、感動の染め上がりです。
袋帯「アイアン」
ヨーロッパの街並みに普通に馴染んでいる装飾されたバルコニー、そこにある鉄柵をモチーフにされたデザインだそうです。立体感と陰影を見事に表現された、シャープなすっきり感がいいですね。
先ほどお客様とお話ししていたのですが、最初は単衣で、それから袷に、そして羽織に、仕立て替え!な~んて、最後まで味わい尽くせるお着物ですね(*^^*)v
さて、この度の催事作品の撮影はだいたい一通り終えたかなと思います。ご紹介できていないお品もありますが、何しろ会期は明日(4/22)まででございます。
今日はあまりに気温が上がってびっくりいたしましたが、明日の東京は春らしい爽やかな日になりそうですので、どうぞぜひ遊びにいらしてくださいませ。
穏やかな週末に、ぜひ、お目にかかれますのを楽しみにしております。
ご遠方の方は、ブログ記事バックナンバーもじっくりご覧下さり、お問合せは4/24(月)までお受けいたします。(一部ご売約済のお品もございますので、どうぞお尋ね下さい)
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