人間国宝「北村武資」の忘れ形見人間国宝「北村武資」の忘れ形見

2023年4月8日

人間国宝「北村武資」の忘れ形見

4/14(金)~22(土)

*西陣の帯と着物展*

織楽浅野の「」&初お披露目の「着物
(4/15土は織楽さん来店予定)

帯屋捨松」の帯

京都「貴久樹」の小紋

北村武資」遺作

 

来週からのことでありますが、ちょこっと早めに、北村武資先生の遺作の中から素晴らしい作品たちが到着していますので、早速ご紹介してみようと思います。

人間国宝「北村武資」。お着物好きの多くの方にその名を知られた北村武資先生。昨春にお亡くなりになられてから、早いもので一年が経ちました。

当店でも折に触れてご紹介してまいりました逸品たちですが、この度は、その忘れ形見ともいえる作品をご紹介いたします。

 

*~重要無形文化財指定《経錦》~*

経錦(たてにしき)は、地も文様もタテ糸によって織り出されています。通常目にする錦織りはヨコ糸に多色の色糸を持ちいて華やかに織り上げられていますが、経錦の場合は、タテ糸に色糸を使って織り上げます。
つまり3色の配色によるものであれば3色3本のタテ糸を1組として、これが互に表裏浮沈交替して地や文様を織り出していきます。そのためタテ糸には通常の1/3の細さの糸を使わなければならず、とてつもない高度な技術を必要とします。 また、そのために色数にも制限があり、ゆえに経錦の作品は、大変に清廉されたモダンな雰囲気を感じさせてくれる逸品に仕上がります。

経錦の技法はあまりに高度であったため、ひとたび途絶えていたものです。北村氏は、それを復元し、人間国宝にに認定されました。(全ての作品に落款が入っております)

「花菱花文」

「花作土」(墨色)

「花咲土」(薄紅色)

「漢唐文」

「経錦(たてにしき)」の作品は、上質な織りの着物にもお洒落に合わせて頂けます。また、もちろん江戸小紋や染め小紋にあわせて華やぎのコーディネートを、さらには付下げや訪問着などプチフォーマルなシーンにも似合う、幅広い用途でコーディネート頂ける帯です。

 

*~《煌彩錦》~*

煌彩錦(こうさいにしき)のシリーズは、よりフォーマル向けに、金銀の多色を用いて織られています。上質な品の良さはもちろん、他のフォーマル帯とは一線を画した、スタイリッシュなデザインと、すっきりとした光沢感が誠に素晴らしい織り上がりです。(こちらも、もちろん落款が入っています)

訪問着、付下げ、色留袖などに合わせて頂くと、とても良く似合います。フォーマルシーンをより現代的に仕上げてくれる、長い間の念願が叶う帯です。

「組井筒」

「松葉亀甲」

北村武資先生がお亡くなりになり、市場に残された作品は数少なくなりました。当店でも、北村作品最後のご案内でございます。お目に留まる作品がありましたら、どうぞご遠慮なくお問合せ下さいませ。

 

日曜日はお天気に恵まれた良い日になりそうです。そろそろGWのことが頭をよぎり、ソワソワしてくるのは、このお天気のおかげでしょうか?

お着物でのお出かけにも、気持ちの良い季節でございます。どうぞお楽しみくださいますように。

日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。お休み明けに、また元気にお会いできますのを楽しみにしております。

 

*営業時間*

午前11時~午後6時

(定休日:日曜日・月曜日)

 

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