2023年2月14日
2/14(火)~23(祝・木)
大島&琉球織物コーディネート展
を開催いたします。
本場大島紬(白大島・泥大島・色大島)
琉球織物(琉球絣・花織着尺・久米島紬など)
花織の帯、琉球紅型の帯
◆白恵泥染め絵羽柄大島紬(益田勇吉作)
薩摩焼にも使われる白泥染を施した特殊な糸を用いた白大島です。「白恵泥」は、白大島にも泥染めの風合いを求めて開発された「恵大島紬織物」さんの特許製法です。シワになりにくい、とてもしなやかさ風合い、そして色あせしない発色の美しさが特徴です。
ただ残念ながら、恵大島紬織物さんは、すでに廃業されてしました。それでも例年、名残りの作品をご紹介してまいりましたが、今回はついにその忘れ形見な作品さえもご紹介することができなくなりました。
そこで、本日は、その白恵泥を引き継いがれた益田勇吉氏の「白恵泥絵羽柄大島紬」をご紹介しようと思います。
今回も、こちらの2点をご案内いたします。
益田さんは奄美大島の喜界島出身、恵さんの工房で研鑚を積み白恵泥の開発に携わりました。その後、大島紬の作家として独立、「ゆたさ」のブランド名で創作大島を展開されています。証紙には白恵泥の特許証も貼付されています。
どちらの作品も、ヨコ糸のみで絣柄を織り出した作品です。
横段に配色を変え、絣のデザインを変えて、霞がたなびくような情緒豊かな景色を織り出しています。染めの着物では決して表現できない織柄の妙であり、繊細で柔らかな表情も美しい作品です。配色や絣の微妙な柄の違いで、雰囲気の異なる2タイプの作品をご用意しています。
大島の絵羽柄は、訪問着と違いフォーマルシーンには向きませんが、カジュアルなパーティや普段のお出かけにも気軽にお召し頂けます。(実はヨコ色のみの絣柄ということで、意外にもお財布に優しいご案内です)
《ブルーグレー×パステル系》
大人っぽいブルーグレーの淡い空色が顔周りを優しく包みます。配色が異なるごとに絣のデザインも異なる様子も楽しい仕上がりです。
朝焼けの頃、柔らかな波間から陽気が立ち昇り空へと向かう、朗らかに明るい希望が湧いてくる作品です。
(胸~袖)
(衿回り)
(帯下~裾)
ただ今ご紹介中の帯の中から「読谷山花織」の愛らしい帯をあわせてみました。
読谷山花織名古屋帯(墨紺色)
丁寧に施された刺繍みたいに可愛らしいデザインが心地よい帯です。ほっこりとした真綿紬地で、大島紬にも良く似合います。
《グレー・ブルー系の作品》
ブルーグレー調でシックな配色です。ご年代を問わずにお召しになりやすく、ちょっとカッコイイお着物通のお色目です。
太陽が昇る前、沈んだ後、空や森や海の色が幾重にも表情を変える、貴重な時間を静かに見守るうちに、波打つ気持ちも穏やかに静まっていくようです。
(胸~袖)
(衿周り)
(帯下~裾)
琉球紅型(藍型)の名古屋帯を合わせてみました。
城間栄順作 紅型(藍型)名古屋帯
琉球紅型三宗家の一つ城間家の16代目「栄順」氏の作品です。亀甲と菱の割り付けの中に、沖縄らしい情景がしのばれる清々しい帯です。
白恵泥染め絵羽柄大島紬は、ヨコ糸だけの絣模様のため、高齢化が進む産地の織り子さんの負担も軽減され、小ロットで生産ができることから、長年大島紬に携わってきた益田氏ならではの斬新なアイデアでもあります。絵羽柄ですが、伝統的大島紬の精緻で高度な絣柄に比べると比較的お求めやすいお値段でございますので、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
しばらく店内賑やかにお迎えしております。お近くにお越しの際は、お気楽にお立ち寄りくださいませ。
※お値段はご遠慮なくお問合せ下さい。
*営業時間*
午前11時~午後6時
時間外ご予約承ります
(定休日:日曜日・月曜日)
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