晩秋を歩く(東京都檜原村)晩秋を歩く(東京都檜原村)

2022年11月28日

晩秋を歩く(東京都檜原村)

11月最後のお休みに、晩秋の山へとまいりました!

今年の秋は暖かい日が続いて実感できずにおりましたが、ふとカレンダーを見ると、やばい!11月終わっちゃう。大変だ!山はどうなっているのだろう~と俄かに焦りまくった“山のぼら~”な我が家でございます。

で、今回ヘッポココンビで向かったのは「檜原村(ひのはらむら)です。

都内の低山山歩きといえば、高尾山や奥多摩の山々が有名でハイカーさんも多く、また檜原村といえば「都民の森」「三頭山」?いやそこここは親しんでおりますゆえ(^^;)、まだ足跡をつけたことがない場所はというと…そうだ、ここ「浅間嶺(せんげんれい)があるじゃないか❣

ということで、すみません、本日は山レポです。お時間がありましたら、お天気に恵まれた晩秋の山景色、画像だけでも、サクッとお付き合い下さいませ(*^^*)

浅間嶺は「浅間尾根」という尾根を歩く山道で、古には「甲州古道」と呼ばれる生活道路だったそうです。整備され過ぎず、かといって荒れた道でもなく、標識もばっちりで歩きやすく、しかも人が少ない。頂上付近はおおらかな山容で眺望よし!で富士山も見えました。道中に聞こえる音は木々を揺らす風の音と鳥の声、大変穏やかで、自然に親しむには最高のロケーションでありました。

登山口を入るといきなり、紅葉が美しく迎えてくれました。街なかのもみじも美しいのでありますが、ヤマモミジは背が高くて、頭上を覆い尽くすように輝くので、思わず歓声を上げてしまいます。

今回歩いたコースはこちら。

(JR武蔵五日市駅からバスで)「浅間尾根登山口」出発➡浅間尾根を歩いて(約2H半)➡「浅間嶺」903m到達➡登山道を下山して(約2H)➡日本の滝百選に選ばれた「払沢の滝」へ寄り道。アップダウンも少なくてゆるやか~な道(全長約11-12キロほど、休憩入れて5時間半ほどの山行です)。

とにかくこのコース、登山者が少なく大変に快適で、のどかで、のんびりとした優しいハイキングコースです。

さて、歩くよ~!

いきなり素晴らしい森林浴コースです。低山では森の中を歩くことが多いので、木々の間からの木漏れ日が大変心地よし。

古道というだけあって(甲州古道は江戸時代に甲州街道が整備されるまでの生活道路だったそうです)趣のある道です。

11月下旬の山の中は落ち葉で埋め尽くされていて、アラカンハイカーには、天然の絨毯が膝にも腰にもやさしいです(^^;)。

時々頭上には赤や黄色の紅葉のアーチが登場して、その度に立ち止まり、目を細めて頭上を仰ぐのです。

この日は絶景の登山日和で、晩秋のゆるやかな日差しが真っ赤な山紅葉の葉っぱを温めていました。

どうやらこの岩「猿石」というらしい。ぼこぼこした穴は猿の手形なのだとか?へぇ~。お猿はいずこに?

時々ちゃんと登ります。落ち葉の上を歩くので、カサコソと音がします。このところ靭帯切ったり骨折したりした私でしたが、ちゃんと歩いてるんだっ!とちょっと嬉しくなりました。

木々の間から、真っ青な空が現れました。あっちに見えるのは奥多摩の山々、大岳山かな。

おっ、また紅葉のアーチでひと休み。

燃え尽きてしまいそう・・・ですが、その前にお会いできて、待っていてくれて、本当にありがとう。

なんと可愛らしいのでしょう。どんな花にも負けない鮮やかな色と愛らしいシルエットに心ときめくわけでございます。

尾根道は全体にスギやヒノキの針葉樹でおおわれています。天にも届いてしまうのではないかという背の高さ。みんながまっすぐに成長したことが素晴らしく清々しいです。

古道だから、時々痩せ尾根もあり、ちょっと怖いですが、こんな私でも歩けます(*^^*)v。

針葉樹も広葉樹も仲良く生きる山の包容力が嬉しいですね。紅葉しないまっすぐな木も眼下の色づきが嬉しいみたいで、頭上からの眼差しと陽の光が美しいです。

なんと大きな落ち葉たち。なんの葉っぱだろう。。

いきなりぷはぁ~と眺望が開けました。お、お~っ、檜原村から奥多摩にかけての山並み。ここ、東京都ですから(^^;)。

で、標高900mほどの「浅間嶺(せんげんれい)」展望台に到着です。展望台といっても観光地のそれとはちがい、遊具や望遠鏡があるわけではなく、眺望が広がった山頂付近のことです。ここは北側に奥多摩、南側に富士山が見える、絶好のランチスポットです!

とりあえず、お疲れ様v。

奥多摩方面です。たぶん大岳山から御岳山へと続く山並み。ススキが一斉に手を振っていました。見えるかな奥多摩のみなさんたち。もしかしてあちらからも手を振り返してくれているのかもしれませんね。

で、ヘッポコ相棒が必死で狙っているのは、あそこに見える富士山。

こちら側でもススキが手を振っていますが、富士山にいるのは山の神様。きっと目を細めて見つめていてくれるに違いない。

富士さま~!

もっと富士さま!

雪帽子に太陽が照り付けて美しく輝いていました。おっ雪煙も見えるじゃん!荘厳な頂きを拝むことができて、最高~です(^_-)-☆

と大騒ぎした後でランチタイム。近ごろヘッポココンビがはまっている「ほうとう」(といってもレトルトの半調理品を鍋に開けて卵を落として温めるだけなのですが)をフーフー言いながら頂きまして(食べるのに必死で写真を失念)で温まった後は、本日もう一つの目的地「払沢の滝」目指して、いざ下山!

登ってきた尾根道とはひと味ちがう、なだらかでおおらかな登山道が続きます。

途中までは、針葉樹&広葉樹の入り混じった美しい山容を見ながら、ゆっくりサクサクと落ち葉を踏みしめて行きます。

下山方面は、里山へと降りてまいりますので、こんなミカン畑があったりして。いやいやミカンドロボーはしておりませんので、あしからず(^^;)。

そして、冬桜が咲いていて、思わずまた歓声をあげてしまい、思わぬご褒美に、長い休憩ポイントになってしまいました。

ほっと開いた薄桜色の小さな花たち。なんて可愛らしいのでしょう。

こんにちわ。

登山口を10時に出発したのですが、そんなこんなで、払沢の滝到着時刻15時半です。太陽が低くなり、山の中はそろそろ薄暗くなり始める時間。

日本の滝百選「払沢(ほっさわ)の滝」

関東にお住まいの方は訪ねられたことがあるかもしれませんが、わたくし初体験です。

全長60m全4段からなる滝、4段すべてを撮らえきれませんでしたが、大変に情緒豊かな風情のある佇まいの滝でした。

紅葉の木々の間にほとばしる水の流れは、どこかの幻想的な森の1ページのようです。

せっかくなので、滝と2ショット✨。お疲れ様、今日も良く歩きました!

我が家のヘッポコ相棒は、滝や沢の水音が大好きです。これまでたくさんの沢歩きや滝巡りをいたしましたが、ここの滝は1,2位を争うほど好きな滝になったと大満足でございました(*^^*)。

しかし、実はこの日は、早く自宅に帰らねばなりません。何しろサッカーワールドカップ第2戦、コスタリカ戦が19時キックオフだったのです。この後、バスの中でもソワソワで、自宅着18時半という強行軍でテレビ前の応援席に滑り込んだわけですが、大変に残念な結果となり・・・夜通し、滝つぼでおぼれそうな気分のヘッポコなのでした(;’∀’)

とまあ、なんやかんやと盛りたくさんな晩秋の一日でしたが、山には静かに冬の足音が聞こえてきていました。

真っ赤な紅葉が落ち葉になり、仲良く咲くアザミの花も間もなく静かな眠りにつく頃でしょう。

山の中はしんと静かでも、多くの命が息づく場所で、人の手ではとても及ばぬ美しさを描いてくれる場所でもあります。

そして、全ての季節を通じて、全てのものが、それぞれのあり方を愛しむ場所でもあり、そんなみんなが頼もしくも羨ましく感じます。だから、また山へと行きたくなるのであります。

いつの間にかどんどん歳を重ね、かつてのようにできないことも増えてまいりました。それでも、今ある場所で、無理のない日々をひっそりと過ごしてまいりたいと思います。

今年もあと少し。どうぞどちら様にとっても、健やかで穏やかな年末になりますように。

***

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