2022年8月24日
昨日、ぼんやり眺めたお空です。あれ?夏の雲と秋の雲が同居している。思えば「処暑」でございます。とはいえ暑さは収まってくれませんが、ほのかに秋風の肌ざわりがいたしました。
夏と秋と 行きかふ空の かよひじは
かたへすずしき 風や吹くらむ
(凡河内躬恒)
本日より通常営業開始いたします!昨日は、秋の仕入れに参りましたので、またゆっくりと季節の装いをご案内してまいりたいと思います。秋にむかって、どうぞま、たのんびりお付き合いを下さいましたら嬉しいです。
さて、雲といえば・・・
江戸小紋には「雲」の模様を描いた文様もあるのです。
「雲」は着物や帯など和装の模様に多く描かれます。雨や雪を降らせ、ある夜にはお月様の宿にもなる雲。刻々と形を変えて悠然と浮かぶ雲には、人知の及ばぬ不思議な力があるに違いない!昔の人は、万物は雲から生まれたのだ、雲には神が宿っているのだと信じていたそうです。
雲気が上がると運気もあがるなんて、どうにもならぬ地上の出来事やこの身の浮き沈みさえ、自然現象に願いを託してみたくなる、先人たちの想いは現代の私たちも何も変わりませんね(*^^*)
江戸小紋「雲取り」文様
もこもことした雲を点々で描いた文様で、可愛らしくもあり、ふわふわとした心の軽くなる優しいデザインが魅力です。まさに、雲気(運気)のあがる文様です!
誠に申し訳ないことに、江戸小紋専門サイトに掲載ができておりませんでしたm(__)m。お好みのお色でお染めできますので、どうぞお問合せ下さいませ。
そして、この秋の新入荷の帯にも、雲のデザインのものをご用意しています。袋帯も名古屋帯も、なぜだか雲を仕入れてしまいました。季節を問わずお召しになれることはもちろん、お心をふわりと軽く明るく、そして幸運の兆しさえ運んでくれる雲。何かにつけてお召しになりやすいモチーフです。
今日は突然の雨が道路を濡らしました。不安定なお天気に暑さも相まって、蒸し暑い夏の終わりでございますが、相変わらずどうぞご無理なさらず、季節の変わり目を上手にお暮し頂けますように。
江戸小紋のお誂えは、染め+お仕立てで、3か月~4カ月ほどのお時間を頂戴しております。そろそろ「お誂え」をご検討下さいます皆さまには、季節の変わり目ののんびりした時間に、ぜひぶらりと遊びにいらっしゃいませんでしょうか?色や柄や、色んなおしゃべりをして、お楽しみ頂けましたら嬉しいです。
またどうぞ、お気軽に何なりとお申し付け下さいませ。よろしくお願いいたします。
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