2022年6月25日
本日まで、真夏の麻織物を色々とご案内してまいりましたが、いかがでしょうか?「期間中ご都合がつかなかったけれど実物を見てみたいな」または「問合せしようかどうかと迷われていた方」も、週明けの月曜日まで引き続きお問合せをお受けしております。日曜日・月曜日は定休日でありますが、メッセージやメールを下さいませ。必ずお返事申し上げます(*^^*)
◆期間中ご紹介のお品ラインナップやコーディネートは、こちらのページから色々リンクしております⇒真夏の麻×麻展(6/10~6/25) | 表参道 染一会 (someichie.com)
(お品によっての)お仕立てサービスや割引もご案内中です❣
さて本日は、麻の着物ではありませんが、上質な夏の涼やか着物といえば「夏大島」を忘れてはならぬのです(^^;) ということで、とっておきの夏大島を、この度ご案内中の「白たかもじり織八寸帯」でコーディネートしてみました!
夏大島「ススキ」(百亀甲絣)(絹)
白たか もじり紗織八寸帯(絹糸・榀糸)
ち密な亀甲柄に浮かび上がるススキが何とも涼やかで情緒たっぷりの夏の白大島です。
シャリシャリとした衣擦れの音が特徴の大島ですが、夏大島はふわりとやわらかで上品なシャリ感が魅力です。
撚りをかけた糸を用いて透け感たっぷりに織り上げていますので、涼やかな風を通し、ひんやりとした感触がとても心地よく感じます。
ススキは秋の七草の一つで「尾花」と呼ばれています。尾花におりる玉のような白露は、はかない想いに例えられたり、美しい真珠に例えられたり、多くの和歌にも詠まれています。
秋づけば尾花が上に置く露の
消ぬべくも我は思ほゆるかも(万葉集)
日本の初秋の風情を写す情緒豊かな植物ススキ、こちらの夏大島にもススキにおりる玉のような露が可愛らしく描かれています。
この景色は、埋め尽くされた亀甲絣をたくみに織り上げることで浮かび上がる情景なのです。ススキの穂や玉露の部分だけ、絣が織られていないのがわかります。なんとも手の込んだ素晴らしいお仕事が胸にしみます。
絣柄の夏大島は、今ではもう大変希少なものとなりました。制作されている工房も一軒のみ。どうぞお手に取ったり、お顔写りを確かめたり、してみませんか?
◆商品ページ掲載中です(こちらクリック)⇒夏大島「ススキ」(百亀甲絣)
コーディネートは、期間中ご案内しております「白たか織・もじり紗織八寸帯」です。
絹のタテ糸をからめた「もじり織」でヨコ糸には「しな布」に用いられる「しな糸」が使われています。夏らしいザックリとした触感と、やわらかなしなり感が気持ち良い夏の帯です。
※越後上布とのコーディネートはこちら⇒越後上布コーディネート
一年のうち、夏だけはちょっぴり特別で、夏だけしか着られないコーディネートができる季節。夏ほど季節感を楽しめる時期はありません。蒸せるような暑さとも上手にお付き合い頂き、今年の夏を楽しんで頂けますように。
大島といえば!
※おあつらえ写真集に素敵なお客様をご案内しております。
白大島を単衣仕立てでおあつらえ下さいましたお客様の装いです。「白恵泥」という白泥の糸を用い、希少な9マルキのち密で愛らしい絣柄が見事なお着物です。すっきりとした博多帯とのコーディネートで、単衣の季節を楽しんで下さっています。着姿たっぷりこちらにてご紹介中⇒白恵泥大島紬 単衣の装い | 表参道 染一会 (someichie.com)
驚くような気温となっております週末でございます。どちら様もどうかご体調管理にお気をつけてお過ごし下さいますように!
日曜日・月曜日は定休日でございますが、メールやメッセージでのお問合せはご遠慮なくお申しつけ下さい。必ずお返事申し上げます(*^^)v
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