催花雨催花雨

2022年3月25日

催花雨

土曜日の夜は、春の嵐となりそうです。

桜の花がほころぶと必ず雨が降る。今朝の裏通りの木は6分7分咲きというところでしょうか?

春は雨が多い季節です。桜のことが心配でありますが、こうして花たちが咲くのを促すように降る雨のことを「催花雨(さいかう)」と言います。

「花の雨」というと満開の花にしとしとと降り、花が散り急ぐのではないかという切なさを感じますが、「催花雨」と聞くと、もっと咲いて良いんだよ、咲いて咲いて、と急き立てる楽しさがあります。

咲かぬ間の 雨にも花のすすめられて
とかれと思ふ春の山里(西行)

来週はきっと、ほんのりとした春の暖かさの中、お花見が楽しい一週間となりそうです。

そしてお店には、いち早く春を連れて来てくださった素敵なお客様をお迎えいたしました。

伊勢型紙職人さんの逸品型紙で染めた「ひょうたんに桜花びら」文様の江戸小紋です。

お客様がこちらのお着物をおあつらえ下さったのは、かれこれ7年ほど前でした。もちろんその間にも、たまにお顔を拝見し、その時々の色んなおしゃべりをさせて頂いてまいりましたが、改めて7年と知ると、その意味深い年月に想いを馳せてしまいます。

お誂え下さってから、お茶席やお出かけにとお召し下さり、久しぶりにお店にお里帰りを下さいましたのです。

お誂え当時には「お客様おあつらえ写真集」にもご登場下さいました。こちら⇒SAKURA咲く~上質kawaii素敵なお誂え | 表参道 染一会 (someichie.com)

思えば、店主のわたくしは、毎日毎日同じように出勤し同じように仕事をし、人生の大半の時間をお店の中に費やしておりますが、その間に、お子様が就職されたり、ご結婚されたり、お孫さんがお産まれになったり、お仕事をリタイアされたり、新たなライフワークを見つけられたり…わたくしがただ消費してきたと同じ時間を、皆さまがどんなに愛しんで過ごしておられたのかと思うと、勝手なことでございますが、その人生をとても眩しく思います。

どんなに時を経ても色あせず、やさしい美しさをたたえる江戸小紋、この度は当時お求め下さいました「御所解」の帯を合わせて下さいませ。

桜の季節に限定される文様ではありませんが、それでも桜と聞く身にまといたくなる、春を味わうお着物であり続けてくれることが、とても嬉しいです。

お着物っていいですね。時を経ても色あせず、着る人にずっと寄り添い続けてくれる、タンスを開くといつもそこに、静かなやさしさが心にしみます。

さて、雨はどうなるのでしょうか?

東京地方の今夜はしっかりと降るようです。それでも明日の日曜日には晴れ間も戻りますように…

心ありて昼はをやめと思ふかな
花待つ頃の春の夜の雨(西行) 

どうぞ、ぜひ、桜色に染まる空の下、楽しい週末をお過ごし下さいますように。

※日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。お休み明けに、また元気にお会いできますのを楽しみにしております。

***

*営業時間*

午前11時~午後6時

時間外ご予約承ります

(定休日:日曜日・月曜日)

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