2022年2月5日
※2/8(火)都合により午後4時に閉店させて頂きます。すみません。どうぞよろしくお願いいたします。
晴れ晴れとしたお天気になりました。でも、ちょっと冷え込むようで、太平洋側でも雪がちらちら舞うかもしれぬ週末となりそうです。お住まいのところでは、いかがでしょうか?
さて、本日は「格子柄」「市松柄」の江戸小紋文様をピックアップしてみました。
「格子模様」はタテヨコの筋を交差させた模様が基本形で、古来は寺院などの建築物の窓に用いられ、やがて格子窓は防犯対策にも役立つようになりました。なるほど、タテヨコの格子は安易に侵入できませんから。
織物や染めのデザインとして用いられるようになってからは、格子の四角の中に、色んな模様が描かれたり織り込まれたりするようになりました。
そして、格子模様から発展した「市松模様」は色違いの四角を交互に並べた文様で、古来は石畳と呼ばれていましたが、江戸期の歌舞伎役者佐野川市松が衣装として身にまとったことから市松模様と呼ばれるようになりました。
さて、江戸小紋では、どんな文様になっているかな、ということで、当店でご案内しております柄見本から、こんな感じ。
《升目割付文》
格子状の升目(=格子)の中に、小さな格子。白い部分を彫り抜いています。彫るところを想像するとちょっとスゴイです。モダンなアレンジがカッコいい文様です。
《格子に小花》
アレンジされた格子模様の中に、小花が描かれています。すっきり感と愛らしさが可愛い文様。
《剣菱》
剣の形を4つ並べて菱形にした伝統的な文様です。整然と並んで斜め格子が出来上がっています。剣は古くは神器とされました。身を守る文様の一つ。
《通し市松》
点々の大きさを変えることで、濃淡のある市松模様を仕上げています。ほんのりと浮かび上がる市松が気持ち良いです。
《松と市松》
点々で描いた市松模様に松が添えられています。ユニークで楽しい、お洒落な文様です。
《よろけ市松》
ヨロケ縞の点々の大きさを変えることで、菱市松が浮かび上がる文様です。「通し市松」の文様と同じく、市松は、点々の大きさだけで作られているのです。
《竹に笹》
斜め格子に組まれた竹。その間を笹の葉が埋めています。真っ直ぐに天に向かって伸びる竹だからこその、竹格子。清々しいです。
古典模様でありながら、美しいデザイン性の豊かさを伺わせる、格子や市松をアレンジしたデザインたちです。
江戸小紋なら、帯合わせも多彩にお楽しみ頂けますし、お稽古やお出かけにも気持ちよくお召し頂けます。
当店の江戸小紋は、お色と柄をオーダー頂いてからお染めしております。染めと仕立てにおおよそ3カ月ほどのお時間を頂戴いたします。思い立たれましたら、どうぞお早目にご相談下さいませ。
***
*営業時間*
午前11時~午後6時
時間外ご予約承ります
(定休日:日曜日・月曜日)
お問い合わせはこちら