2022年2月4日
「立春」です。春がやってまいりました!だけど、寒い。。毎年この時期は冬本番の寒さの中、それでも、身の回りにささやかな春を感じる頃でもございます。
今朝はちょこっと表参道をパトロールしてまいりました。春はこんな感じで近づいてきています。
袖ひぢて結びし水のこほれるを
春立つけふの風やとくらん(紀貫之)
そんな気分で周りを見渡すと、梅の木にもちらほらと、お花がこぼれはじめていました。
春よ、ようこそ。
そういえば、今年はもう令和も4年になりました。思い起こせばこの「令和」、梅花の宴にて詠まれ、万葉集に収められている次の歌に由来するとのことでしたね(#^.^#)
初春の令き月、気淑く風和み、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす
(初春のよき月に、空気よく風なごみ、梅は鏡の前のおしろいのように白く咲き、蘭は身に帯びた香のごとく薫っている)
大伴旅人さんのお家に人々が集まり、梅花の宴を開いた際に読まれた歌の序誌だそうです。このあと「素晴らしい景色を前に一同会して、ちょっと歌を詠もうではありませんか?」と続きます。これを記したのはどうやら山上憶良さんとも言われていますが、そうしてこの宴では、いくつもの梅の歌が詠まれました。
なんだか、その様子を想像するだけで、心癒されます。梅が咲いて鶯がさえずり、ほろ酔い気分で人々が集う。まだ寒さがしみる頃でありながら、なんとも心豊かな情景でございます。
春されば まづ咲くやどの 梅の花
ひとり見つつや 春日暮らさむ(山上憶良)
わが園に 梅の花散る ひさかたの
天より雪の流れくるかも(大伴旅人)
代々木公園の梅園は、まだチラホラと咲きはじめたばかりでありましたが、来週には香り豊かな春を届けてくれることと思います。
そして、立春の朝の表参道は・・・寒い(^^;)
それでも真冬のグレーな景色と違い、ほのかに春の兆しを感じます。ケヤキの葉っぱが芽吹くまで、あともう少し。
古来は今日から新年がスタートしていました。今では、すでに1か月が過ぎてしまっているわけですが、なるほど今日がはじまり、と思うと心強いです。
もし、この一か月はコロナにまみれて日々を浪費してきてしまったな、と焦っておられましたら、ここで、リ・スタート可能です。
どちら様にも『立春大吉』、よき一年のはじまりでありますように❣
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