2022年1月19日
昨夜は満月でした(*^^*)
天の原 空 さへさえや わたるらむ
氷と見ゆる 冬の夜の月
(恵慶法師)
この時期、毎夜のお月見は、とても寒くて凍えてしまいそうです。お月様の住まう天空はどうでしょう?見上げると、まるで凍てつくような月の光、あまりにも冴え冴えと輝き、目にしみるようでした。それでも、月下では早梅が花開いて、天の原の氷が解ける日も近いでしょうか。春を待ちわびる季節には、梅の花の健気な姿に心すくわれるような気がいたしますが・・・
でも、もしまた雪が降ったら、紅梅ならば君の居場所を見つけられる。ちょっとそんな景色を想像したりして・・・。なんて、勝手が過ぎるようで、すみません。
皆さまのお住まいのところでは、いかがですか?
さて、本日の新作は、とても珍しい、手織りの作品「袋帯」です。
齋藤織物謹製 袋帯「市松」
ちょっとドキリとするような、美しい帯です。伝統的な西陣織とは異なる、大変に独創的な発想で、熟練の職人さんが「手織り」で織り上げた、まさに「作品」です。
陰影や奥行きを感じさせるべく、紬糸や箔糸を用いるなど、素材となる糸づくりにこだわり、随所で織り糸を替え、織り方を替え、色糸や銀糸を交えて、繊細な市松模様を織り出しています。
ドレッシーで愛らしくて、まるで夢のような帯だと思います。
お太鼓とタレ部分、そして前帯の部分に市松模様が織り出されています。織柄の部分はとても広範囲ですので、柄出しに困ることは全くございません。
それ以外の部分は、箔糸を織り交ぜた艶めくような無地場となっています。
何しろ、ふわりと軽くて、とても締めやすい。しかも、この帯を結んだコーディネートをご覧になったら、思わず近寄ってしまいたくなるに違いありません。
とってもレア、しかし伝統的な職人技を持ってしか作ることができない、新時代の伝統工芸品にふさわしい帯です。
様々な織柄の豊かな風合いと、ところどころ煌めく艶めきが、何とも美しい、一点ものでございます。
付下げや色無地、小紋、織の着物にも、いつもの装いを新鮮にリニューアルしてくれる帯、この春の新作でございます。
※ただ今「新春新作展」開催中!新作着物や帯のご案内は、毎日ブログ更新いたします。今月は、着物や帯の「お仕立て代サービス」または「1割引き」でご案内いたしております。
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