2022年1月15日
今日は、ちょっとだけ暖かい日になりました。ちょっとだけですが、少しホッといたします。
※1/14ご紹介のうさ子の長襦袢のこと:なんと早々に2点ともご売約になってしまいました💦え~っなんで?まさかの売切れ!?と思われた皆さまへ。これは店主肝いりでオーダーして制作して頂いたものでございます。ゆえに、もしご希望の場合は、追加でオーダー制作可能です。納期約1か月ほどお待ち頂きますが、お値段同じで制作OK!サイトをご覧になって、胸がザワザワされましたら、どうぞご注文下さいませ。
さて、本日の新作は、春らしい、心とろける友禅染めの付下げです。新年の仕入れ会の時に、一目惚れして連れてまいりました。
友禅染め付下げ「れんぎょう」
まず、このお色目に惹かれました。
(画像でお伝えするのが大変難しいのではありますが)レンギョウの黄緑がかった艶やかな黄色の花の色が、風の色に交じったみたいに、ほのかな淡い黄緑色です(というか、クリーム色に黄緑をちょこっとまぜたみたいな色)。春の風の色って、こんな感じかもしれないな、と、このお着物の反物をお取引様がさらさらと開いた時に、思わず、春のあの芽吹いたばかりの草木の匂いがしたのです。
そして、この花がレンギョウであるということ。
レンギョウは桜の時期に花開き、3月~4月の季節に、花咲き乱れてやがて若緑の葉っぱが茂る低木の草木です。この時期の頭上は桜色に染まります。多くの人が上を見上げて桜を愛でるその時期に、土手や野原を春の黄色に染めるのが、このレンギョウです。
春の花といえば、桜ばかりが注目されてしまいますが、こんな可憐な野辺の花こそ、生まれたての春を、この世に根づかせてくれるのだなと、しみじみいたします。
そしてもちろん、なんとも繊細な友禅のタッチ。職人さんの筆の温もりさえも伝わります。息をころして静寂の中で筆を運ぶ、真糊糸目の職人技と、色を挿す友禅の細やかさ。
ふんわりと心の中にも春を呼んでくれるようで、季節の情感の奥深さや、景色の広がりにも、心打たれてしまいました。
季節を選んでしまうお着物ではありますが、何しろ春なのです。レンギョウの花言葉は「希望」。この春こそ、希望の花を咲かせませんか?
※詳細はこちらでご案内しています⇒友禅染め付下げ「れんぎょう」
なんと、あっという間に週末を迎えてしまいました。厳冬期らしい寒さの日々ではありますが、お日様の日差しは初春の輝きをみせてくれた一週間でした。
まだまだ、寒さや雪は油断できませんし、コロナのニュースにも不安がつのるのではありますが、一日一日と新しい年を歩き始めた私たちに、きっと明るい希望が見えますように。
日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。お休み明けに、また元気にお会いできますのを楽しみにしております。
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