2021年11月16日
11/20(土)まで
真綿紬の会(併催:帯屋捨松展)❣
※特別価格・サービスでご案内中です。お値段などお気軽にお問合せ下さいませ。
信州伊那の伊那紬をご紹介いたします。
信州の紬織物の歴史は深く、古くから家内産業として営まれてきました。また自生する植物を使った草木染めも信州の紬ならではです。
伊那紬には色づかいの楽しいデザインのものが多くつくられています。草木染め100%ではありませんが、草木のほんわかとした色合いを生かした楽しい織物です。
タテ糸生糸、ヨコ糸手つむぎ真綿は他の真綿紬(結城のぞく)と同じですが、伊那紬はタテ糸に真綿をからめているので真綿感をより感じる織り上がりになります。大変に丈夫でしなやかな紬織物です。裾の足さばきを考慮すると単衣よりも八掛を付けた袷仕立てがおすすめです。
また、伊那紬には「穂高天蚕糸」が用いられています。天蚕とはお外で飼育する野蚕のことで、天蚕の繭から採れる天蚕糸は、淡緑色で、独特の光沢と優美な風合いを持ち、その希少性から「繊維のダイヤモンド」とも呼ばれています。穂高天蚕糸は、伊那紬のやさしい色彩はもちろん、丈夫さ、やわらかさ、ほっこり感を支えてくれているのです。
この度は、糸の重なりを少しずつ変化させながら、やわらかくほんのりとした「ぼかし」を表現した匠の作品をご案内しております。
《格子ぼかしの伊那紬》
伊那紬「ぼかし格子」柄(藍・紫・黄色系)
草木は、山桜・りんご・矢車玉を使用しています。ほっこりとした味わい深い紬の風合いに、爽やかな色彩で、ほわほわっとした「ぼかし格子」がやさしく、身にまとうと心穏やかになれる気がいたします。普段のお出かけに明るくて温かい装いが心地よいです。
帯屋捨松名古屋帯「テキスタイル花蔓段文」をコーディネートいたしました。
水色の可愛らしいお花柄の帯をあわせて、カジュアルシーンを楽しく過ごしませんか?
伊那紬「ぼかし格子」柄(深緑・紫系)
シックなようで紫の色が効いています。墨色に近いオリーブグリーンに明るい紫を混ぜるという色彩センスがスゴイなと感動しております。うまい具合に馴染んだ色合いの心地よさをご体感頂きたいです。カジュアルをお洒落にまとう、ほっこり紬。
帯屋捨松名古屋帯「ペルシャ花文」をコーディネートしました。
華やかな卵色にエキゾチックなペルシャ模様が可愛らしい帯で、個性的で華やいだコーディネートが仕上がります。
《横段のぼかし縞の伊那紬》
伊那紬「横段ぼかし縞」(梅鼠色×草色)
くすみのあるローズ系の梅鼠色と、草色を織り交ぜたぼかし縞です。草木は、山桜・りんご・矢車玉を使用しています。やさしい大人ピンクが心にしみる、草色のアクセントも素敵です。
帯屋捨松名古屋帯「ペルシャ草花文」をコーディネートしました。
ポップな可愛らしさが特徴の捨松さんの帯ですが、お着物との同系色の濃淡であわせると、こんなに上品な愛らしいコーディネートになりました。
伊那紬「横段ぼかし縞」(ベージュ・グレー・柳色)
色彩感覚のセンスが光る作品です。伝統的な糸を伝統的な技術で織り上げるばかりでなく、着物をまとう楽しさを、現代のカジュアルシーンにも心地よくとけこませることができる、という感じでしょうか。たぶんお召しになっていても、風合いと色合いの充実感に満たされるのではないかな、と思います。
帯屋捨松名古屋帯「装飾花段文」をコーディネートしました。
なんたって帯屋捨松展、絶賛開催中でございます。ナチュラル感のある楽しいお洒落着物には、こんなビビッドで可愛い帯も、すんなり馴染みます。
アルプスに囲まれた土地、伊那谷にて、コツコツと紡がれている紬織物です。今ごろはきっと、山並みは雪化粧が始まっている頃でしょうか。長い時を経て、野山の草木に恋をして、心を紡ぎ、長い時を歩んできた、ふるさとの温もりのような織物です。どうぞこの機会に、さわったり、まとったりしてみませんか?
今週の土曜日まで、店内にて展示販売中です。
お値段はもちろん、ご来店が難しい場合の「事前確認お届けサービス」のご相談など、ご遠慮なくお申しつけ下さいませ。
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*営業時間*
午前11時~午後6時
時間外ご予約承ります
(定休日:日曜日・月曜日)
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