2021年11月10日
11/20(土)まで
真綿紬の会(併催:帯屋捨松展)❣
※特別価格・サービス価格でご案内中です。お値段などお気軽にお問合せ下さいませ。
山形県の置賜地区長井盆地で、古くから織られてきた長井紬は、ふわりとしたやわらかさと、きりっと艶やかな絣文様が特徴です。
置賜地区は、古くは江戸中期の藩主上杉鷹山によって、地場産業振興のために養蚕や機織りが奨励されたことにより、長井・白鷹・米沢の三大地域が切磋琢磨して絹織物の生産技術を発展させてきました。白鷹では板締め絣による微細な絣柄を生み出し、米沢では草木染や紅花染、そして長井では、明治初期に新潟から指導者を迎え、ヨコ総絣の技術を深めることで、現在の美しい絣柄へと発展を遂げてまいりました。
長井紬は、タテ糸生糸、ヨコ糸真綿、ハリとふんわりとした風合いの豊かさ、丈夫で心強く、末永くいつもおそばに寄り添う紬織物です。真綿感のある織り上がりで、単衣よりも袷仕立てがおすすめです。
この度は、長井紬の伝統職人「長岡正幸」さんの作品をご紹介いたします。
「縞に小絣」長井紬
生成り色に縞柄、遠目にはしなやかで繊細な絣柄が美しく映えます。淡い色なだけに、より可憐なほっこり感がイイ感じだなと思います。着回しがよくて、普段のお出かけにも安心できるお着物になりそうです。
帯屋捨松名古屋帯「ヨーロッパ花献上文」
お花たちが葉っぱの羽根をパタパタさせて、まるで空をめがけて舞い上がるようで、可愛い。濃い茶紫の地色です。生成りの紬にもよく似合います。
おいしそうな実りの景色も届きました!
長井紬「小絣」
やさしい藤紫色に、なんだろう、不思議な絣柄です。こんな絣、珍しいですね!絣でも、これほどユニークなデザインが織り上がることに、ちょっと嬉しくなってしまいます。ポップで気さくで、お洒落な紬織物です。
帯屋捨松名古屋帯「蒔絵ぶどう文」
季節の柄と思いがちなぶどうですが、実は縁起柄でもございます。たわわに実る葡萄の房は、子宝に恵まれて子孫繁栄、豊かな人生のお守りです。ワイン好きな方にも!お洒落なコーディネートができました。
ちょっとシックにまとめてみました(*^^*)
「縞絣」長井紬
灰味・黄色味のある焦げ茶色。とても面白い絣柄です。タテの太い縞柄は、ヒュンヒュンと風に吹かれたみたいにランダムな細い横線が入っています。おかげでインパクトのある縞柄なのに、なんだかやわらかくて、ほのぼのいたします。
帯屋捨松名古屋帯「ボヘミアつる草」
グレージュ色に、エキゾチックなつる草模様。帯屋捨松さんらしい、ユートピアな世界感です。柄のはっきりとしたお着物にも合わせやすいのは、色数が少ないからかなと思います。その少ない色目のセンスも捨松さんらしくて、嬉しいです。
「格子絣」長井紬
こちらは、墨色に不思議な格子絣の作品です。□がつらなって、中の井絣の真ん中には、ちょこっと赤茶色の絣が入っています。なかなかに、お洒落なデザインに、なるほど~と唸ってしまいそうです。
いかがでしょうか?
長井紬をご紹介いたしますのは、はじめてのことではありますが、見て触った感想をひとことで言うと、「心強い」という感じでしょうか・・・(*^^*)
つまり、カジュアルシーンでは、ついつい袖を通してしまいそう、そして触り心地の丈夫な安心感、着倒しても大丈夫って声が聞こえてきそうです。そしてそして、ユニークな絣柄が目を引いて、お洒落さんになれるみたいな感じがします。それに、素材感や柄行が、体のラインを拾ったりしないので、体型も気にしなくてすむし、ものすごく気楽な感じもいたします。
じっくり間近でご覧になると、手機の温もりがジンワリと伝わってくる、優しい織物たち。
どうぞぜひ、お近くにお越しの際は、見て触って頂きたいなと思います。もちろん、お問合せはどうぞお気軽にお申しつけ下さい。
(※事前確認のお届けご希望の際も、お気軽にご相談ください)
さて、明日は、どこの産地をご紹介しようかな・・・(*^^*)どうぞまた、楽しみにお訪ね下さいませ。
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