2021年9月30日
本日は、新入荷の帯をコーディネートしてみました!
締めやすさと秀逸なデザインで人気の織元さん「織楽浅野」さんの新作帯『クリムトの箱』です。
近年では、染め織物に「クリムト」の作品をアレンジしたものが人気です。
クリムト(グスタフ・クリムト)は、独自の絵画表現で19世紀末の美術界を席巻した、オーストリアを代表する画家です。当時のジャポニズムの影響を受けて、日本文化への傾倒も深く、その作品には、浮世絵や尾形光琳などの琳派の影響を細部宿しているといわれています。
こちらはクリムトの作品「生命の樹」をモチーフにデザインされてた帯です。渦を巻く枝には、大地から吸い上げる生命の永続的な連続性をあらわし、しなやかな力強さが伝わってきます。
帯地はタテ糸に絹糸、ヨコ糸には真綿糸を用いています。そのため、ざっくりとした質感を感じつつも、もったり感はなく、軽やかな織り上がりになっています。墨色とグレーがほのかに交じり合った感じが、奥行きと情緒を感じさせてくれます。
※織楽浅野名古屋帯「クリムトの箱」ウェブショップ⇒こちらクリック
コーディネートには、「白鷹綾織」の手織りの着尺をあわせました。こちらも秋の新作です。
風通くずしの綾織で、表と裏の模様が反転しており、ち密な織模様に見入ってしまいます。遠目にはシルバーグレーの織の着物ですが、手綾織の妙と、三色の草木染めの糸を駆使した、とても珍しい、息の長いお着物です。単衣仕立てでサラリと、袷仕立てでほっこりと、充実感のあるお着物としてご愛用頂けると思います。
ウェブショップに掲載しました。
コーディネートしてみました。ちょっとドキドキするようなカッコいいコーデになりました。きっと、気持ちが満たされる、大人の女性ならではの、完成度の高い装いかなと思います。
パーティや式典の装いではありませんが、お仕事関係、お友だち関係、美術館博物館、お食事、どんな空間でも、この上質感が目に留まりそうです。お着物も帯も、ピシッと着付けられる素材です。どうぞ自身を持ってお出かけ頂きたいと思います。
どうやら、関東地方にも今夜から明日にかけて台風の雨風が強まりそうです。
台風が立ち去りましたら、いよいよ10月でございます。色んなことがリスタートの秋!どちら様も、どうぞお健やかに、いい季節をお迎えくださいますように(*^^)v
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