2021年9月25日
『秋の京友禅展』、色々とお問合せを頂戴したり、お嫁入が決まったお品もございますが、居残りお店番中の子たちが店内にてモジモジしております(^^;)
この度は、コロナ禍での期間限定ということで、小紋や帯も特別割引、特に「手描き友禅の付下げ」は小紋クラスのお値段でご紹介してまいりました。最終日の今日は、まだコーディネート紹介できていないお品をピックアップしました。※9/27(月)までメールでのお問合せを継続いたしますので、どうぞお申しつけ下さいませ。
付下げ「四ツ目菱唐草」
着物や帯に描かれるデザインの中には、リアルに表現できないものがたくさんあります。自然の現象や、名前のない花や、現実には見たことのないもの。
特に、風や光など、目には見えないけれど気持ちよく感じるものを描かれていると、その感触まで伝わって来て、とっても素敵だなと思います。
例えばこちらは、清々しい風を描いているのだなと思います。このデザインは、何よりも「心地よい風」を描くために、唐花や唐草を描いているという風に思います。
唐花と唐草は、古くからデザインとして生み出されてアレンジされてきたもの、四ツ目菱は「結」をあらわす紋章であったりして、実際にモデルのある事物ではなく、私たちの欲しい物「心の安らぎ」を映し出したものなのかもしれないな、と。
地色は薄グレーで、お顔うつりにもやさしい美しい付下げです。微細な地紋入りの素材は、軽くて馴染みの良い風合いです。
織りの帯をあわせると、プチフォーマルまで。染めの帯などを合わせて頂いても、お食事や観劇にお出かけ頂けます。
付下げ「六角箱に雲ぼかし」
画像ではお伝えしきれないのですが、ベージュにほんのりピンク味を加えたような、亜麻色のいい香りに包まれるみたいなお色です。
また、この雲というか霞というか、なめらかに漂うような感じは、これはたぶん現実の世界ではないのじゃないかな。空気の動き方がとても穏やかで、心も解き放たれるように思います。
六角形の玉手箱と繊細な紐を描いた、糸目友禅の素晴らしさを体感できる作品です。
染め帯「貝あわせ」
友禅展ということで、ご紹介しております帯の中から、塩瀬の「貝あわせ」をのせてみました。友禅作品ならではの、素敵な古典美です。四季花のため、春・秋・冬と活躍します。
9月27日(月)まで、お問合せをお受けしております。
日曜日・月曜日は定休日のため、お電話での問い合わせはお受けできませんが、メールやメッセージへには必ずご返信申し上げております。どうぞご遠慮なく、お気楽にお申しつけ下さいませ。
秋らしい週末になりました。どちら様も穏やかな良き日をお過ごし下さいますように。
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*営業時間*
午前11時~午後6時
(定休日:日曜日・月曜日)
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