2021年9月23日
*秋の京友禅展 開催中(9/25まで)*
晴れ晴れとした秋分の日でございます。いかがお過ごしでしょうか?
お店はただいま「秋の友禅展」開催中!連日のブログ記事など、お楽しみ頂いていますでしょうか?お値段などお問合せは、どうぞお気軽にお申しつけ下さいますようお願いいたします。
※事前確認お手元お届け承っております。どうぞご遠慮なくご相談下さい!(発送は会期終了後となります)
さて本日は「御所解」の着物と帯をコーディネートしてみました。
気品のある繊細な美しさを誇る御所解は、古くから着物や帯にと親しまれ、長い和装文化の時代を超えて、今もなお愛される人気の文様です。
《友禅付下げ 御所解》
落ち着きのある、さわやかなブルーグレーの地色。四季のお花が優美に咲き誇る御所解の付下げです。御所解には、四季花とともに、お屋敷や垣根などが描かれることも多いのですが、こちらはお花だけの「御所解」です。そのため、豪奢なお着物というよりも、優しくて、ふんわりと心が和みます。
織りの帯をあわせると、ちょっとしたプチフォーマルなシーンでも、清楚な華やぎを添えてくれます。
ただ、今、せっかく「京友禅展」開催中!でございますので、手描き友禅の染め帯をあわせてみました。
こっくりとした京紫色の「菊尽くし」(塩瀬の帯)です。秋の観劇やお食事会、年始の親しい集まりには、お花満開で、ちょこっと遊び心のあるコーディネートも可愛いです。
お花には、一輪一輪にきっと色んな想いがあって、それぞれが凛と咲いているようでありながら、根っこでは寄り添い合いながら暮らしています。とっても生命力豊かで、温もりのあるデザインです。お着物の地色は、ふんわりとした、がんばりすぎない風の色、空の色。心地よくお召し頂けると思います。
《柴垣に御所解》
こちらの御所解には、柴垣が描かれています。都心ではなかなか見かけることのない柴垣ですが、今でも京の町家や神社仏閣、竹林などなどに見かけたりしますね。
より繊細に、風や霞や水流を描いた、糸目の美しさが素晴らしい作品です。
人物が描かれる訳ではないのに、柴垣が描かれると暮らしの気配がして、なぜだか、語りつくせぬドラマが感じられることも、大変に魅力的です。
こちらも、せっかくなので、手描き友禅「御所解」の染め帯をあわせてみました。
御所解の魅力は、単なる風景画ではなく、その意匠が、人々の営みである「文化」を描いているところ、と言えるかもしれません。美しい四季花であったり、垣根越しの風景だったりする絵の中には、情緒豊かな物語が潜んでいます。源氏物語のどこかの場面だったり和歌の世界だったり、そんな心を読み解くのも楽しみかもしれません。
御所解の帯を、染め小紋にあわせてみました!
友禅小紋「笹にもみじ丸草花」×御所解
こちらの御所解の帯は、染め色の数をおさえて、モダンで粋な印象に仕上げた作品です。小紋はもちろん、織りのお着物にも、カッコよく華を添えてくれます。
シルバーウィークということで、近場の公園や海辺や野山へとお出かけの方もいらっしゃるかと思います。今日はとても気温が上がりましたが、週末に向けて、秋が進んでまいるようです。
十五夜を過ぎて、昨日は十六夜、今晩は立待月でございます。朝晩の寒暖差にお気をつけて、心地よい秋をお過ごし下さいますように。
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