2021年9月3日
今日もドンヨリですね。秋がくるときは、こんな感じなのかもしれません。何しろ「ススキ梅雨」なんて言葉があるぐらいですから。野山のススキもそろそろ穂が出る頃でしょうか。
皆人の心にしのぶ秋の野を
穂に出でてなびくはな薄(すすき)かな
(定家)
ススキほど、秋の背景に似合う植物はないんじゃないかと思うほど・・・今日は、秋の七草の一つにも数えられる「すすき(芒・薄・尾花)」を、菊柄の江戸小紋にコーディネートしてみました。
友禅染め帯「光琳芒」×江戸小紋「むじな菊」
ススキだけを描いた友禅染めの名古屋帯です。月にススキ、紅葉にススキ、なんて具合に、ススキはどちらかというと、主役というより脇役になることが多いのに、光琳が描いた秋草の中から、ススキだけを取り出して、帯に描いた作品です。
個人的にはとても好きな作品で、単衣の9月~初冬の12月まで、移りゆく秋の季節を情緒たっぷりに味わうことのできる帯だと思います。
秋の季節の帯といえば、紅葉が一番にあげられますが、景色の中にそろりと佇んでいるような、風にふかれて解き放たれた、解放的な心地よさを感じられるのが、とても魅力的です。
※ウェブサイトではこちら⇒友禅染め名古屋帯「光琳芒」 | 表参道 染一会 (someichie.com)
「むじな菊」文様の江戸小紋にコーディネートしました。むじな(可愛いアナグマ)のふさふさした毛並みみたいな菊の花。もっこりと花びらをつけた菊をあらわした文様です。花びらの細やかな点々が可愛らしくて、普段づかいにもお召しになりやすい江戸小紋です。
(画像の江戸小紋は、店内でご案内しております見本染めです。当店では、お色と柄をご指定頂いてからオーダー染めをいたしております)
お色をかえて、こんな抹茶系の色で染めたお客様もありました。(画像の江戸小紋は見本染めです)
もう少し、もう少しお出かけしやすくなったらな・・・江戸小紋のおあつらえなど、店内で色々楽しんで頂けるのにな・・・と、毎日毎日、そんな日を心待ちにしております。
でもでも、おあつらえだって、メールやお電話でも可能なのです。お試し染めをお送りして、お手元でご覧頂いたり、色んな画像でご説明したり、そんな風におあつらえを楽しんで下さっている方もありますので、まずはどうぞ、何なりとお気軽にお申しつけ下さいましたら嬉しいです。
秋、はじまっています。どちら様にも、どうぞ良い季節となりますように(*^^*)
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